初心者にも、ギフトにもおすすめ ■水墨画がすぐに始められるセット
はじめよう日本画と水墨画セット
筆、墨、とき皿など水墨画に必要な基本道具がそろったセットを購入するのもおすすめ。初心者でも手軽に、水墨画デビューができるのが魅力です。
色絵の具も入っているので、絵手紙作品も描ける商品。アート好きの友人へのプレゼントにもぴったりですよ。
水墨画の基本的な描き方
必要最低限の道後がそろったら、実際に水墨画を描いてみましょう。初めての方にもわかりやすい基本の描き方を解説します。うまく描けるコツや技法もご紹介していますよ。
■濃淡を調整する
水墨画では、墨の濃淡によって明暗や陰影が表現できます。作品の輪郭を描くときは濃い色、色の薄い部分は少し濃い色、空や背景などは薄い色、といった調子。水分量を少なくして素早く描くと、カサカサした印象の「渇筆(かっぴつ)」という技法に、水の量を多くしてゆっくり描くとやわらかい印象の「潤筆(じゅんぴつ)」という技法になります。
■線を描いてみる
まずは、水墨画の基本である「線」を描いてみましょう。線と一口に言ってもいくつか種類があるので、ひとつずつ説明をしていきます。太い線や細い線、直線や曲線、長い線や短い線などを組み合わせてみると表現の幅が広がりますよ。
直線
太い線、細い線などまっすぐな線を描いてみましょう。筆の先で描くことを「直筆」、筆の側面を使って描くことを「側筆」と言います。紙にさまざまな太さの線を描いてみることで、筆の先で線の太さをコントロールする練習になります。
筆を握った手を固定し紙に手を付いて描くと、まっすぐで均等な線を描くことができます。初めは墨の濃さの調整が難しいかもしれませんが、何度も練習して感覚をつかむのが上達するコツです。
曲線
曲線は、筆を流すように描くのがコツです。曲線の練習に向いている題材は、牛やトラなどの動物や、だるまが初心者にも描きやすいでしょう。
ジグザグ線
曲がる部分で折り返しが必要になるのがジグザグ線の特徴。水墨画のジグザグ線の練習として使われる題材は、木の幹や枝などです。筆を強く押すとその部分が濃く太くなり、木の曲がりを表現できます。
■水墨画の技法
水墨画の技法を、初心者にもわかりやすいよう詳しく説明していきます。シンプルながらも繊細な水墨画技法を覚えると表現が豊かになるので、練習してみてくださいね。
三墨法
「三墨法」とは一口で言うと、一つの筆で3つの墨の色を表現することです。まず、水、水の割合を多くした淡い墨、濃いめの墨を用意します。次に筆全体を水につけ、淡い墨を毛の半分くらいまでつけたあと濃い墨を毛の先端につけます。筆を倒しながら側面を使って描いていくと、濃淡のきれいなグラデーションになります。