日本酒は製造過程で「火入れ」と呼ばれる加熱処理を貯蔵前と瓶詰め前の2度します。その火入れを全くしないのが生酒です。日持ちはしませんが、生酒特有のフレッシュでフルーティーな味わいが特徴。
原酒
醪を搾った後に水を加えない日本酒のこと。搾った直後はアルコール度数が20度くらいあるため、加水をして15度前後に調整しています。原酒は搾ったままのお酒の濃醇な風味を楽しめます。
にごり酒
醪を搾る際に目の粗い布などに入れて搾り、あえて澱(おり)を残しているため、白く濁っています。澱を多く含むため、米本来の芳醇な香りと味わいをより深く感じることができます。
ひやおろし
春にできた新酒を貯蔵前に1度だけ火入れを行い、約半年間酒蔵の涼しい場所に貯蔵し、秋に瓶詰めして出荷される日本酒。ひと夏を越すことによって、まろやかでカドの取れた豊潤旨口に仕上がります。
長期貯蔵酒
ワインでは100年以上寝かせたものもありますが、日本酒は1年で熟成します。熟成香と呼ばれる特有の香りと美しい琥珀色が特徴。2~3年、あるいは5年以上貯蔵されたものもあり、「古酒」ともいわれます。
其の二 家飲みでたのしむプロおすすめのペアリング
日本酒と料理の相性がばっちりあった時の、あのなんとも言えぬ幸福感を知ったら、おいしさへの探求がとまりません!
(M)MELKEDおすすめ
(友)友添本店おすすめ
■魚の種類で日本酒を変えると◎
一般的に赤身の刺身ならうまみの強い日本酒、白身の刺身なら淡麗な日本酒が合うといわれています。脂がのって甘みも強い寒ブリなら、うまみのある辛口がおすすめです。
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■甘くて濃い味にはキレで対抗
すき焼きに負けない濃厚な日本酒やキレの良い辛口が好相性。具材が豊富なうえに味わいも変化していくので、日本酒の温度を変えながら合わせるのもツウな飲み方。
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