健康寿命を一気に縮めてしまう「骨折」をしないために、骨と筋肉を鍛えて転倒しにくい体を目指しましょう。同時にトレーニングで関節を傷めることのないよう注意も必要です。医師や理学療法士、健康運動指導士など専門家の指導も積極的に参考にしてください。
■取材協力
南川整形外科医院
理学療法士 城ヶ﨑 政光さん
骨貯金を減らさない生活習慣
骨を丈夫にするために食事や運動に気を付けていても、毎日の何気ない生活の中で思わぬマイナス行動をしてしまうこともあります。
少しの心掛けで骨密度の低下のスピードを緩やかにしたり、骨粗しょう症のリスクを減らすことができます。
日光浴をする
日光(紫外線)を浴びると体内でビタミンDが合成されます。紫外線を毛嫌いせず、食事で足りない分を日光浴で補いましょう。
良質な睡眠
直接骨に働きかけて骨を強く成長させる「成長ホルモン」が分泌されるのは睡眠中。深い睡眠をしっかりとることが大切。
とりすぎ注意
塩分、アルコール、カフェイン
とりすぎるとカルシウムを体外に排出してしまいます。
加工食品・スナック菓子など
食品添加物として使用されるリンは過度にとるとカルシウムの吸収を阻害。
気を付けよう
過度なストレス
体からカルシウムを失わせ、骨を弱くしてしまいます。
食事の偏りや過度な制限
若い頃に食事制限ダイエットしていた人も注意。