引っ越し挨拶のマナー|新居・旧居の隣人への熨斗の書き方・おすすめ手土産も
引越しの際に、旧居や新居のご近所への挨拶をしたいと思っている方は多いでしょう。しかし、挨拶周りの範囲やタイミングなど、分からない点も多いはず。最近では防犯面を気にして引越しの挨拶を控える方も増えているといいますし、マンションの場合と一軒家の場合でも違いがあるのか疑問ですよね。
この記事では、引越しの際の挨拶回りの仕方やマナー、役立つ情報を解説。今までお世話になった方、これからお世話になる方への挨拶マナーをしっかり確認して、気持ち良く新居生活をスタートさせましょう。
引っ越しの挨拶をするメリット
近年では、特に一人暮らしの場合は防犯などの面から引っ越しの挨拶をしない人や、挨拶をしたいけれどタイミングや仕方、マナーがわからず迷っている人も増えています。ここでは、引っ越しの挨拶をすることにより得られるメリットをご紹介します。
■どんな人が近所に住んでいるか知ることができる
新しい土地で新生活を始めるにあたり、挨拶回りをすることで、近所にどんな人が住んでいるかを知ることができます。子供がいる家族は、ご近所のお子さんや両親と顔を合わせる機会も増えるでしょう。挨拶をすることは自己紹介にもなるので、近隣の人と良い関係性を築くことにもつながるとともに、相手に良い印象を持ってもらえるでしょう。
■トラブルが起きた場合や緊急時に備えられる
近所にどんな人が住んでいるかを知ってもらうことは、トラブルがあった際や災害などの緊急時の対応に役立ちます。たとえば、火事や地震などの災害時に、隣人や近所の人と情報交換をしたり助け合ったりしやすくなります。万が一空き巣などの事件が起きたときは、通報や見守りなどにより被害を最小限に抑えることができます。「あの家にはだれが住んでいるのかわからない」と思われるより安心感が高まるでしょう。
引っ越しの挨拶周りをする際の範囲
引っ越しの際の旧居、新居への挨拶周りは、お付き合いをすることになる相手のことを考慮したうえで行うことが重要です。ここでは、どの程度の範囲内で行うべきか、挨拶のタイミングなどとともに解説していきます。
■旧居での引っ越し挨拶
新居へ引っ越す前に、旧居のご近所への挨拶も忘れずに行いましょう。これまでお世話になったことへのお礼を伝えるのが主な目的ですが、引越し当日は作業により普段よりも大きな音が出やすいこと、トラックの駐車場所などを事前に伝えておきましょう。万が一の苦情やトラブルを回避するためにも、引っ越しの一週間くらい前までには済ませておくことが理想的です。
旧居での引っ越し挨拶のタイミングと手土産
旧居のご近所に引越しの挨拶をするタイミングは、引っ越し日の1週間前、時間帯は、食事や食事の準備をする時間をさけた、早めの午後に行くのがよいでしょう。手土産に関してはご近所との関係性にもりますが、持っていく場合は500円~1,000円程度を目安にして品物を選ぶとよいでしょう。
■新居での引っ越し挨拶
新居での挨拶は、これから隣人付き合いをするご近所、生活をするうえでお世話になる可能性のある人たちへ「これからお世話になりますがよろしくお願いします」という気持ちを伝えます。引っ越し先での挨拶範囲は、一軒家の場合は新居の向かい側3軒と左右2軒、マンションやアパートの場合は、生活音が響きやすい両隣と上下階の4軒に挨拶をするのが一般的です。
新居での引っ越し挨拶のタイミング
新居での引っ越し挨拶のタイミングは、引越し日の前日から1週間以内に行うのがベスト。早朝と夜の時間帯は避け、 日が明るい午後に済ませるようにしましょう。また、旧居と同じく、引越し作業日に大きな音を立てることや、トラックの駐車のことなどをあらかじめ伝えておくと印象がより良くなります。
大家さんや管理人・自治会への挨拶
新居の大家さんやマンションの管理人さんに関しては必須ではありませんが、一言でも挨拶しておくと、今後何かトラブルなどが合った時に相談しやすくなるでしょう。また、地域にもよりますが、自治会への加入が求められるところでは、自治会長にも挨拶をしておくとよいでしょう。
■一人暮らしの場合の引っ越し挨拶
一人暮らしの引っ越しでは、挨拶回りをしない人も多いようです。特に女性の一人暮らしの場合は防犯の面で注意が必要です。マンションやアパートの隣人に女性の一人暮らしということを知らせてしまうと、犯罪やトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるからです。もし挨拶をする場合は、友人や家族に同行してもらうか、管理人さんや物件の大家さんを通して行うことをおすすめします。
■単身者の場合の引っ越し挨拶
家族と離れて暮らす単身者の引っ越しでは、挨拶をほとんどしないと言われています。特に都心などでは、単身世帯専用のアパートやワンルームマンションも増えており、隣人や近隣住民と関わる機会が少ないというのが主な理由としてあるようです。
■挨拶をするときは家族で行くのがベスト
家族で引っ越しをする場合は、なるべく家族全員で挨拶に行くのがよいでしょう。特にお子さんがいる家庭は、学校や地域のコミュニティに参加する機会も多くなります。家族構成やお子さん、両親の顔を知ってもらうためにも、家族全員そろって挨拶に行くのが望ましいでしょう。
引っ越し挨拶の手土産おすすめ5選
引っ越し挨拶の際に持っていく手土産は、何を選んでいいか迷ってしまいますよね。ここでは、引っ越し挨拶の手土産の相場500円~1,000円前後での定番の品物、おすすめの品物をご紹介します。もらった相手がお返しの心配なく、かつ好印象につながるプチギフトを見つけてくださいね。
万人に喜ばれる引越し祝いの定番 ■ふわリッチな今治タオルギフト
今治タオル
ふわリッチ ふわふわ無撚糸 フェイスタオル
引っ越しや出産などお祝いやちょっとしたギフトとして定番のタオル。今治タオルギフトなら、初対面の方にも喜ばれること間違いなしでしょう。
リッチテイストタイプのフェイスタオルです。とろけるような触り心地が特徴の無撚糸を使用しているのが特徴。無地なので相手の好みに左右されず、使い勝手の幅も広がるでしょう。
引っ越し挨拶ギフトの王道 ■世帯の形態問わず喜ばれる消耗品
サランラップバラエティギフト
消耗品も引っ越し挨拶のギフトとして喜ばれます。ご家庭や一人暮らし問わず、生活上使えるものを選ぶのがおすすめ。
2種類のサランラップ、クッキングシート、ジップロックバッグのバラエティセット。すぐに使わなくても、場所を取らないので収納にも困りません。熨斗やラッピングも無料なのもうれしいですね。
もらってうれしい挨拶ギフト ■ドイツ生まれのおしゃれな洗剤
フロッシュ
キッチン洗剤 ギフトセット
粗品を代表する洗剤も引っ越しの挨拶ギフトに最適。高機能でおしゃれなパッケージで人気のドイツブランド「フロッシュ」は幅広いセットの種類から選べます。
ミニ洗剤、クロス、スポンジが入った実用性の高いギフトセット。独自の洗浄成分による洗浄力で汚れをしっかり落とします。天然オイルを使用しているので環境にも手肌にもやさしいですよ。
お子さんに喜ばれる引っ越しギフト ■人気の動物が描かれたトイレットペーパー
ZOOレットペーパー
日用品かつ生活必需品であるトイレットペーパー。動物デザインパッケージのものは、お子さんがいるご家庭におすすめです。
ゾウやライオンなど人気の動物がかわいく描かれており、ラッピング済みなのでそのまま渡せます。引っ越しご挨拶にうれしい、メッセージが書ける無料熨斗シール付きなのもポイントです。
挨拶回りには個包装お菓子ギフトを ■かわいいキャラクターのクッキー
ロディ カフェタイムセット
引っ越し挨拶の手土産にお菓子を選ぶ場合は、日持ちのする品物を選ぶのがポイント。相手の世帯数がわからない場合は、個包装されているものがよいでしょう。
イタリア生まれの人気キャラクター「ロディ」がパッケージにプリントされたクッキーギフト。本格的な味わいなので、大人のカフェタイムに、お子さんとのおやつタイムにもぴったりです。
手土産にかける熨斗について
引っ越しの挨拶で渡す品物にかける熨斗のマナーも確認しておきましょう。旧居・新居では別々の言葉を書きます。
■引っ越し挨拶で書く熨斗
熨斗には、品物を包装紙で包んでから掛ける「外熨斗」と、熨斗の上から包装紙で包む「内熨斗」がありますが、引っ越しの挨拶で渡す品物には「外熨斗」を使うのが一般的です。
・旧居挨拶への熨斗の書き方;
表書きには「御礼」、または「粗品」の文字を入れ、 表書きの下に苗字を書きます。
・新居挨拶での熨斗の書き方;
表書きに「御挨拶」の文字を入れ、 表書きの下に苗字を書きます。
最近では、はじめから熨斗が付いている挨拶品も多いので、準備で忙しく時間がない方はそちらを選ぶとよいでしょう。
相手が不在の場合の対応
引っ越しの挨拶をしに行っても、相手が留守の場合も考えられます。そんなときの対応法をご紹介します。
■曜日や時間帯を変えてみる
一回目の挨拶に行って不在だった場合は、すぐに挨拶状や手紙の対応に切り替えるのではなく、時間を変えて再度伺ってみましょう。平日だった場合は土日に、早い時間の午後だった場合は少し時間を遅くするなど、2、3回はトライしてみることをおすすめします。
■挨拶状や手紙をポストに入れる
2、3回違う時間や曜日に行っても不在だった場合、挨拶状や手紙をポストに入れておきましょう。手土産も一緒に入れて大丈夫です。手紙の内容は、「はじめまして。先日、隣に引っ越してきた○○と申します。 何度かお伺いさせていただきましたが、ご不在のようでしたので手紙で失礼致します。 ささやかですが、ご挨拶の品物を一緒に入れさせていただきますので、 お受け取りいただければ幸いです。 どうぞよろしくお願い致します。」 といった文章を参考にするとよいでしょう。