■取材協力
公益社団法人 福岡県栄養士会会長
大部正代さん
一般社団法人FOOD&HEALTH協会ククルテ代表。日本病態栄養学会理事ほか。健康な食生活のアドバイザーとして広く活躍。
運動
適度な運動は夏バテの予防にも効果的で、食欲増進や睡眠の質の向上も期待できます。
「やらなきゃ」ではなく「したくなる」工夫をして、無理なく体を動かしましょう。
■汗をかくのが好きな人
おすすめはウオーキング
夏バテの大きな原因は基礎代謝の低下と、屋外と冷房の効いた屋内の寒暖差による自律神経の乱れです。しっかり汗をかき、自律神経のバランスを整えるためにも、日々の生活に適度な運動を取り入れることが大切です。
ぐらんざ世代におすすめなのはウオーキングやスロージョギング。夏は特に炎天下を避け、早朝や夕方を選びましょう。
歩きのペースは「運動だ」と力みすぎず、時々笑いが出るくらいのいわゆる「ニコニコペース」。体への負担も少なくおすすめです。
スマートフォンには万歩計はもちろん、歩くとポイントが貯まったり試供品がもらえるアプリなどもあるので、活用してみてはいかがでしょうか。
熱中症の症状はすぐに出るとは限らず、半日後や翌日などに具合が悪くなることも。くれぐれも無理のないように気を付けてください。
ウオーキングのポイント
◎目線は遠く
遠くを見ると自然と背筋が伸びます
◎歩幅をいつもより10㎝プラス
股関節の可動域が広がります
◎腕を大きく振る
全身運動に繋がります
◎自分なりの目標を決める
達成できたら自分にご褒美をあげると◎
ウエアも夏仕様が必須
◎帽子で日射病予防
帽子は熱がこもりやすいので通気性の良い素材を。日差しをはね返す白などの明るい色がGOOD。
◎冷却グッズも効果的
濡らすと冷たくなるタオルなど優秀な冷却グッズを上手に取り入れましょう。首元を冷やすと効果的。
◎ウエアは体を締め付けないものを
ウエアは動きやすく通気性の良いものを。不快なまま運動を続けるのは全てにおいて逆効果。
◎機能的なスポーツウエアがねらい目
今はメッシュ仕上げや速乾素材のウエアが比較的お手頃価格であります。お気に入りを見つけてみては。
◎紫外線対策も忘れずに
UVカット効果が期待できるスポーツタイツやウエアもおすすめ。
■汗をかくのが嫌いな人
日焼けの心配不要
暑い夏にさらに汗をかくのが苦手という方には、プールでの水中ウォーキングや水中フィットネスがおすすめです。