電動シルバーカーを使うメリットは?電動車いすとの違いや選び方・おすすめ商品もご紹介
「電動シルバーカー」とは、座りながらハンドルを操作して移動できる電動カートのことです。三輪または四輪スクーターやゴルフカートのような見た目をしており、「シニアカー」や「電動カート」とも呼ばれることも。本記事では電動シルバーカーの情報とともに使うメリットや選び方、おすすめの商品もご紹介します。電動車椅子との違いも解説するので詳しく知りたい方はぜひ、参考にしてくださいね。
電動シルバーカーを利用するメリット
シニアの方が電動シルバーカーを利用するメリットは「長距離の移動がラクにできる」「介助がなくても外出できる」「免許不要で運転できる」の3つです。それぞれ解説するので、この機会にぜひ、ご検討されてはいかがですか。
■長距離の移動がラクにできる
電動シルバーカーは電動モーターで動くので長距離の移動がラクにできます。歩いて遠出をすることが難しくなった方でも簡単に移動が可能。車や自転車の操作が不安になってきた方にもぴったりですよ。電動シルバーカーの最高速度は成人が早歩きするのと同じ程度の6km/hまでと定められており、扱いやすい点も魅力です。
■介助がなくても外出できる
電動シルバーカーは足の自由が以前ほど利かなくなった方の外出もサポートしてくれます。移動する際に歩行者や車など、周囲を気にする必要はありますが、介助がなくても外出が可能になる点は大きなメリット。自分の意思で自由に行動できるため、生活にハリもうまれますよ。
■免許不要で運転できる
電動シルバーカーの道路交通法上の扱いは歩行者と同じになるため、免許不要で誰でも簡単に運転できます。アクセルレバーとハンドル操作だけで運転が可能。運転中は車道ではなく歩道を通行できます。操作が簡単な分、交通規則を守り、ほかの歩行者に配慮して運転しましょう。
■充電のみで利用できる
電動シルバーカーはバッテリーが搭載されており、充電するだけで利用できます。自宅のコンセントに差し込むだけで充電できるのも便利。充電時間は機種によって異なりますが、12時間ほどの充電で20kmや30kmほどの走行が可能な商品もあります。
電動シルバーカーと電動車いすとの違いは?
「電動車いす」とは、一般的な車いすに電動モーターがついたアイテムです。手を使って自力で動かすことなく、手元などにについているレバーを使って操作が可能。電動シルバーカーとは見た目や操作性に違いがあるほか、連続で走行できる距離も異なります。
電動シルバーカーの選び方のポイント
電動シルバーカーは大きさや性能などが商品によって異なります。お住まいの環境や用途に合わせることや身体にフィットしたものを選ぶことが大切。電動シルバーカーを選ぶ際に注意したいポイントを解説するので事前に確認してお好みの商品を見つけてくださいね。
■お住いの環境や用途に合わせて選ぶ
電動シルバーカーは、簡単な操作で移動できますが、高すぎる段差や急すぎる坂道では使えない場合も。住んでいる地域に傾斜が多いと使えない可能性もあるため、お住いの環境に合うかを確認しましょう。また、買い物をメインに使いたい方は、大容量のバスケットがついている機種を選択するなど、使用目的に合わせて選ぶと満足度の高い電動シルバーカーを手に入れることができますよ。
■身体にフィットするものを選ぶ
電動シルバーカーは、商品によってハンドルまでの距離や座席の高さなど、仕様が異なります。安全な走行をするにはしっかりとハンドルを握ることができ、無理のない姿勢で乗れるサイズを選択することが大切。足元が浮いてしまわないか心配な方は、座席の高さを調節できる商品がおすすめです。
■性能で選ぶ
電動シルバーカーは、性能も確認して選びましょう。機種によって異なりますが、タッチセンサー機能や音声案内で安全運転を補助する機能が付いたものなどさまざま。安全に走行するための衝突防止センサーや横転の危険を回避する停止機能が搭載されている機種も販売されていますよ。
電動シルバーカー利用の注意点
電動シルバーカーは歩行者と同じ扱いですが、電動で動く乗り物のため、扱い方を間違えると非常に危険です。公共の場で利用する際にもいくつか注意点があるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
電動シルバーカーを公共の場で利用する際の注意点
電動シルバーカーで電車に乗る機会がある方は車体サイズに注意しましょう。電車に乗車できるのは長さ及び高さが120センチ、幅70センチ程度の車体が条件。利用する機会のある人は要件にそった商品を選ぶ必要があります。また、接触事故等の危険があるとの理由で乗り入れを禁止している病院や施設もあるため、利用する方は事前に確認しておくことも大切。スーパーやデパートなどの店内で利用する際にもルールを守って運転することが求められます。
電動シルバーカーを利用する際には保険の検討も
電動シルバーカーを利用する際には、万一の事態に備えて保険も検討しておくと安心できます。盗難や破損などをした際の補償のほか、交通事故によるケガの補償をしてくれる保険であれば、費用が発生した際の負担を軽くすることが可能。また、保険によっては歩行者にぶつかってケガをさせ、賠償責任を負った場合にも対応してもらえますよ。少しでも心配を少なくして外出したい方は保険に加入しておくことをおすすめします。
電動シルバーカーを利用するには?
電動シルバーカーを利用する方法は、購入とレンタルの2種類。新品または中古の電動シルバーカーを購入したい場合は、販売店やオンラインストアなどから注文ができ、レンタルの場合は、介護用品を取り扱うお店で借りることができます。長期間に渡りレンタルしたい場合、介護保険が適用されれば1割負担となり低価格で利用可能です。
電動シルバーカーおすすめ6選
電動シルバーカーの利用を検討している方におすすめの商品を6つご紹介します。タッチセンサー搭載モデルや音声案内付き、デザイン性の高い商品など、多くの電動シルバーカーのなかから厳選してお届けします。
電動シルバーカーおすすめ1 ■スタイリッシュな電動シルバーカーがほしい方に!
エスケイジャパン
i-WalkerII
エスケイジャパンの「i-WalkerII」は、これまでにないスポーティーでスタイリッシュなデザインが人気の電動シルバーカーです。パワフルなモーター搭載で、快適な走行を実現したモデル。
重量は46.5kgと軽量な設計で、折りたたみもできるため、車のトランクに入れて運ぶことも可能ですよ。小回りが利くので方向転換もラクにでき、最大登坂角度は12度と障害物にもしっかり対応できる1台。「誤発進防止機能」や「誤動作防止機能」も搭載された商品です。
電動シルバーカーおすすめ2 ■タイヤがパンクしないから長距離も安心
福伸電機
スーパーポルカー SPX-4300 ノーパンク
福伸電機の「スーパーポルカー ノーパンク」は、ライトやミラーも装備されたノーパンクタイヤ仕様の電動シルバーカーです。コンパクトボディで小回り性能が高いモデル。誤作動や事故防止のためのアクセルガードもついています。
充電6時間で25kmの連続走行が可能。充電に使用するコードは、取り出しやすさを考慮したシート下に配置されています。登坂角度10度と長距離の移動に大活躍する商品ですよ。
電動シルバーカーおすすめ3 ■複数の安全対策機能を搭載したモデル
東洋製作所
てくてっくん / TH-25
東洋製作所の「てくてっくん」は、タッチセンサーに触れることで走行が可能な電動シルバーカー。シートは硬さや形にこだわっており、前後にスライドさせてぴったりの位置に動かすことも可能です。
内臓の「障害物検知センサー」によって、障害物がある場合は速度を自動で調整する優れた機能付き。急な下り坂など危険な箇所に差し掛かると音声案内でお知らせしてくれますよ。「衝突防止センサー」や横転を回避する「停止機能」など安全対策がしっかりとしたモデルです。
電動シルバーカーおすすめ4 ■コンパクトで安定感のあるモデルが欲しい方におすすめ
atex
マイピアスマート BT4BG
atexの「マイピアスマート」は、小型タイプの電動シルバーカーです。狭い道での走行や車庫入れに役立つ0.5km/hの超低速モードを搭載。コーナーで曲がる際には自動的に減速するため、安全に曲がることができますよ。
意図せずにアクセルレバーに触れてもガードしてくれる誤発進防止機能や盗難抑止機能もついたモデル。幅広タイヤなので安定した走行が可能ですよ。
電動シルバーカーおすすめ5 ■シンプルでおしゃれな電動シルバーカー
WHILL
Model S
WHILLの「Model S」はスタイリッシュさが特徴の電動シルバーカーです。無駄を排除したデザインはオシャレな電動シルバーカーがほしい方にぴったり。バスケットやレバーなども形状もシンプルです。
大容量のバッテリーを搭載しているので1回の充電で約33kmの走行が可能。本体重量も67kgと軽量で扱いやすいモデルですよ。
電動シルバーカーおすすめ6 ■大きなバスケットが便利な買い物にぴったりのモデル
SUZUKI
セニアカー ET4D
SUZUKIの「セニアカー ET4D」は、自動車メーカーとして有名な「SUZUKI」の電動シルバーカーです。お買い物に最適な25Lの大型のバスケットをフロントに標準装備。最大5kgの荷物を運ぶことが可能です。
距離メーターやバッテリー残量は見やすいデジタル表示。坂道や左右の傾斜に反応して音声とブザーでお知らせしてくれる「傾斜お知らせ機能」も付いていて安全対策もばっちりですよ。審査の厳しい「JIS規格」適合の電動シルバーカーです。