■蒸す、焼く、煮汁ごと
サツマイモに含まれるビタミンCやカリウムは水溶性の栄養素で、水に溶け出してしまう性質があります。このため、ゆで汁を捨てると、せっかくの栄養素も捨てることに…。
栄養素を余すことなく摂取するために、調理法は蒸す、焼く、もしくは煮汁ごと食べられる料理がおすすめです。
■冷ましてから
サツマイモのでんぷんは、加熱調理後に冷やすとレジスタントスターチという成分に変化。レジスタントスターチは胃や小腸では消化されずに、大腸まで届きます。大腸に届いたレジスタントスターチは、腸内の善玉菌の餌となり腸内環境の改善や血糖値上昇抑制効果が期待されます。
目指せ、完全栄養食!サツマイモレシピ
サツマイモ+αでさらに健康的に!
不足しているたんぱく質と脂質を補って完全栄養食を目指しましょう!
■3つのレシピ共通の下準備
あらかじめ加熱済みのサツマイモをストックしておくことで、調理の際の時短になります。
①サツマイモをよく洗い、端を切り落とす。皮つきのまま長さを半分に切り、1cm幅のいちょう切りもしくはスティック状に切る。
②耐熱容器にサツマイモと水(サツマイモ1本に対して大さじ1杯程度)を入れ、ラップをして電子レンジで加熱(600Wで約3分30秒)。
③水気を切り、タッパーに移して、冷蔵庫で保存。(保存期間目安:2日)。
■【+豚肉】サツマイモとパプリカの 豚肉巻き
豚肉でたんぱく質と脂質をプラス。
豚肉に含まれるビタミンB₁は、糖質を燃やしてエネルギーに変えるときに必要な栄養素。ビタミンB₁は疲労回復に効果があるので、夏の疲れが残っている人におすすめ。また、サツマイモのホクホク感とパプリカの柔らかさ。食感の違いも楽しめます。
【材料】(2人分)
下準備したサツマイモ(スティック状)…1本分(200g)、
豚バラ肉の薄切り…200g、パプリカ…1/2個(70g)、
塩こしょう…少々、薄力粉…大さじ1、サラダ油…適量
合わせ調味料Ⓐ
┣しょうゆ…大さじ1、料理酒…大さじ1、みりん…大さじ1、
┗砂糖…大さじ1/2
【作り方】
①パプリカを細切りにする。
②豚肉に塩こしょうをふり、下処理したサツマイモと①をのせて巻く。
③焼く直前に小麦粉をまぶし、軽くはたき落とす。
④中火で熱したフライパンにサラダ油を引き、肉の巻き終わりを下にして、焼く。
⑤全面を焼き、肉の色が変わったら合わせ調味料Ⓐを加える。
⑥調味料を煮立たせ、絡めながら焼き、汁気が少なくなったら火からおろす。