
新演出版で魅せる「ボニー&クライド」
「俺たちに明日はない」(邦題)としてハリウッド映画でも描かれ、日本でも一躍有名になった伝説のギャングカップル、クライド・バロウとボニー・パーカー。
彼らを題材にしたミュージカル『ボニー&クライド』が、博多座にやってきます。
演劇界を代表する劇作家・演出家の一人、瀬戸山美咲氏による新演出版にて、矢崎広さんとダブルキャストでクライドを演じるのは、柿澤勇人さんです。
運命と本能に引き寄せられた二人 クライドの原動力は「怒り」
世界恐慌や禁酒法で抑圧された1930年代のアメリカ、テキサスに実在したクライドとボニー。
「二人は、生い立ちもキャラクターも違いますが、出会った瞬間にパズルのピースがぴったり合うように、言葉を交わすとか、嗜好だとか、論理とかではなくて、動物的なシンパシーを感じて惹かれ合ったという印象です」
運命に引きよせられた二人が、貧しい暮らしから逃れる夢を抱き、犯罪に手を染めていく。柿澤さんは、クライドの原動力となったのは、抑圧された時代に対する「怒り」だと話します。
「希望の光も見えず、動いても何にも変わらないから誰も動こうとせず、諦観している。クライドは、そんな抑圧された時代に対して反逆し、罪を犯してしまいますが、言葉では言い表せない『怒り』が原動力となっているのだと思います」
ワイルドホーン氏からのラブコール 楽曲の魅力
名だたるミュージカルを手掛けた作曲家フランク・ワイルドホーン氏が手掛けた作品に多数の出演経験がある柿澤さんは、何年も前からことあるごとに「クライドをやってほしい」と熱烈なラブコールを受けていたそう。ワイルドホーン氏によるジャジーなサウンドとポップなリズムで展開される楽曲の魅力を伺いました。
「どれもキャッチーで、お客さまも劇場を出るころには口ずさんでしまうような素晴らしい曲ばかり。パワフルだし、ラブソングもメロディが非常に豊か。でも、歌うのは、本当にきついです(苦笑)。キーも高くて、ぐっと力を入れて踏ん張らないと歌えない。エネルギーがいりますね」
演出家から見る 柿澤クライド
演出家である瀬戸山美咲氏は、柿澤クライドについて「爆発力がすごくて、怒り・悲しさ・さびしさなどヒリヒリする感情が垣間見える」と柿澤さんの演技力を高く評価します。
名作曲家が熱望し、演出家が魅力的と語る柿澤さんのクライド。かつて人々の心を動かしたアンチヒーローがよみがえる熱い2日間になりそうです。
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