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特集 大人のほっと一息 カフェインとの上手な付き合い方

特集 大人のほっと一息 カフェインとの上手な付き合い方


体に良いもの? 悪いもの?

 カフェインとは、「アルカロイド」という植物由来の苦味成分の一種で、コーヒー豆や茶葉、カカオなどに含まれています。
 それを抽出し、エナジードリンクなどの清涼飲料水や栄養ドリンク、医薬品などにも添加されています。
 カフェインは中枢神経に刺激を与え眠気を解消するほか、疲労を和らげる、頭痛を軽減する、基礎代謝をあげる、脂肪を燃焼しやすくするなど、さまざまな嬉しい作用があると言われています。
 一方、過剰摂取や体質により、めまい、動悸、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気などの健康被害が出ることがあります。

広がる カフェインマネジメント

 少し前には、カフェインを多く含むエナジードリンクの過剰摂取が社会問題になるなど、若い世代で「カフェインは怖い」というイメージが高まりました。
 とはいえ、カフェインを取り入れることで仕事や勉強に集中できるなどその効果もよく知られていることから、シーンに応じた使い方をする「カフェインマネジメント」が今、広がっています。
 もともとカフェインを含まない「ノンカフェイン」、カフェイン含有量が少ない「カフェインレス」、最近では特殊な方法でカフェインを除去した「デカフェ」が注目を浴びています。対して、集中力を高めたい時や眠気覚ましに好まれる「高カフェイン」も登場するなど、コンビニやスーパーに並ぶ商品も大充実。
 「眠れなくなるから、就寝前はノンカフェインに」「今日は会社でコーヒーを飲みすぎたから家ではデカフェに」「仕事に集中したいから高カフェインのものに」など、摂取するタイミングや量を自身で楽しくコントロールすることが可能になりました。

過剰摂取は どれくらい?

 日本では、カフェインに関する感受性は個人差があるとして、1日の摂取許容量は決められていません。
 欧州食品安全機関(EFSA)が2015年に発表したカフェインの安全性に関する科学的意見書では1日の上限量を400㎎としていて、ひとつの目安となっています。
 リラックスするために飲むコーヒーやお茶の目的とは真逆の、不快でつらい症状に苦しむことのないよう、日頃から飲料や食品に含まれるカフェインの量を意識し、日々の生活に上手に取り入れていきましょう。

過剰摂取に注意

睡眠に悪影響

入眠困難、中途覚醒、睡眠時間が短くなるなどの影響が。覚醒時間には個人差がありますが寝る前4時間程度は摂取するのを避けましょう。

脱水症状

利尿作用があるので、大量に摂取すると尿量が多くなり脱水症状を引き起こすことがあります。水分補給目的ならノンカフェインのものを。

薬を服用するときは注意

一部の頭痛薬や風邪薬、鼻炎薬などはカフェインを含有。用法・用量を超えて服用すると、過剰摂取になる恐れがあります。

妊婦や子どもは別基準あり

妊婦や授乳中の女性の過剰摂取は胎児・乳児への影響など大きなリスクが。子どももカフェインに対する感受性が高いため要注意。

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