ラーツーで日本一おいしいラーメンを
「ラーツー」という言葉をご存じだろうか? ラーメンツーリング、つまり自転車かオートバイでどこかへツーリングに行き、現地でインスタントラーメンを食べるアウトドアレジャー、それだけのことだ。
何せ巷のトレンドに影響を受けやすい私は、この「岡ちゃん 挑む!」コーナーでチャレンジしてみようと私なりに計画を練った。いろいろ調べるうちに、アウトドアグッズを含むキャンプ道具というのは値段が張ることも分かってきた。シニアになり収入は減るばかりだ。しかも「ぐらんざ」世代の読者のためにもなるコーナーという至上命題もある。〝ぜいたくは敵だ〟は少々大げさだが、思案している時だった。
百円ショップに行くと、私より年配の男性がキャンプに使うシェラカップとコーヒーカップを手にウロチョロしているではないか! 今のご時世は百円ショップでキャンプ道具がそろう。ラーメンを煮込む鍋だけが150円だったので、シャラカップとコーヒーカップの3点で、しめて350円。煮炊き用にカセットコンロだけは自宅から持っていったが、カセットコンロのガスも100円で買った。
本当は、お一人様ラーツーのつもりだったが、友人で西日本新聞広告社のお偉方である湊辰夫君と吉野満君に話したら「俺も、俺も」と結局3人で決行することになった。「将来の夢」がラーメン店を開くことと公言してはばからない〝趣味人〟吉野君のおかげで豪勢なラーツーになった。袋入りインスタントラーメンだけを調理する予定だったが、トッピングのチャーシューやゆで卵に加え様々な種類のネギを持ってきてくれた。外で食べるだけでもかなりおいしかったのが、さらにおいしく感じた。ノンアルコールビールで乾杯し、3人で来春暖かくなったら、別の趣向でやろうと誓い合った。
ぐらんざには、西日本新聞社の小川祥平記者による「福岡麺人生」という名物コーナーがある。小川記者の取材を受けることはないだろうが、安価で日本一うまいラーメン食べようと思ったら「ラーツー」を私は押します!
ラーメン堪能中
文・写真岡ちゃん(岡田雄希)
元西日本新聞記者。スポーツ取材などを経験し、現在ブログやユーチューブなどに趣味や遊びを投稿し人生をエンジョイするぐらんざ世代。