今では1年中食べられるナスですが、旬はやはり秋。柳川で博多なすを育てている松藤圭一郎さん、香織さんご夫妻にお話を伺いました。
「8月に苗を植えて、収穫は9月から始まります。秋のナスは木が若くて元気な分、他の季節のものよりもおいしく感じますね」と圭一郎さん。香織さんも「皮も柔らかくて、実が瑞々しいんです」と声をそろえます。
松藤さんが育てる博多ナスは通常の土植えではなく、水耕栽培。圭一郎さんは「水耕栽培だと通常より早い時期に出荷できたり、衛生的できれい。それに土を耕す必要がないので労力が少なくてすみ、女性も働きやすいんですよ」と水耕栽培のメリットを教えてくれました。その言葉通り、ハウスの中では香織さんをはじめとする女性の姿が目立ちます。
「小さな苗の時から育てているので、大きく育って実ったときはうれしいですね。まさに子育てしている感覚です。愛情をかけて栽培しています」と香織さんはほほえみます。圭一郎さんも「人間と一緒で、手をかけないといけない」と一言。作業も人の手で行うことが多いそうです。
「それに水や温度管理には気を遣っています。暑いときには水を多めに調整したり、マニュアルに沿って栽培するというよりも、ナスの生育具合や気候に合わせて臨機応変に対応しています。それぞれの農家によって、栽培の仕方も違うんですよ」
そんなナスを愛する松藤さんと、従業員おすすめのレシピを教えてもらいました。
■農家直伝 ナスレシピ
ナスのグリル焼
博多ナス農家・松藤家のヘビロテレシピ
【材料】
・ナス
・マヨネーズ
・かつお節
・しょうゆ
・一味唐辛子
【作り方】
①ナスを縦半分に切る。
②両面をグリルで焼き、程よく焼けたところで
マヨネーズをかける。
③さらにグリルで焼き、マヨネーズが
グツグツいってきたら、お皿に出す。
④かつお節、しょうゆ、一味唐辛子をかける。
ナスのピザ風
ケチャップやチーズの代わりに、お好みソースと鰹節をかければお好み焼風に!
【材料】
・ナス
・ベーコン
・ケチャップ
・ピザ用チーズ
【作り方】
①断面が大きくなるように、ナスを斜めに切る。
②ピザの具材のようにベーコンを切る。
③フライパンに油をひいて、片面を焼く。
④程よく焦げ目がついたら裏返し、
表面にケチャップ、ベーコン、
ピザ用チーズを乗せて焼く。
取材協力/JA柳川