
私は、私が何も知らないと いうことだけを知っている ―ソクラテス(かな?)
博多場末論からこっち、つけ焼き刃の勉強現在進行形で、あれこれ書いてきた。が、延喜式にいたって学習能力は、限界。ちょっと息抜きだあ※1。
前回、筑前国の税物の63品目(かな?)を書きつらねた。そのなかの「雑魚楚割」に、「くさぐさの・うおの・すわやり」と読みがなをつけた。
これは、『延喜式・中※2』で勉強した。899頁、筑前国の条に「雑魚楚割」と楚割だけに、ルビがふってある。雑魚の読みは別のところから探した。
楚割は899頁だけれど、雑魚が何頁だったかは、メモしてない。でもいま、もう一度調べる気力があぁ。
『延喜式・中』は詳細な訳注本で、1481頁。体重計※3で計測すると2.2㎏ある。厚さは7.5㎝。
重い本は足元の百均のプラ篭にいれているので、取りだすたびに、筋トレのリストカールや上腕カールをやっていることになる。
おなじ足元の3㎏の鉄アレイより、使用頻度がはるかに高い。
で、楚割なんだけど、別の解説本『延喜式※4』には、152頁の「鮭楚割」に「さけの・そわり」とルビがついている。
ふたつの本は、編者と著者がおなじ虎尾俊哉さんなのに、「楚割」の読みが、すわやりとそわり。
出版社の方針が違うんだろうが、こっちは混乱して、気力が萎える。
アルコールで気をまぎらせる。勉強が遅れる。
『延喜式』は、索引までいれて264頁※5・2800円+税。
はじめ、この本と、原文(ネットで読める)で勉強すればいいだろうと思っていたけれど、だめだった。
それで、図書館から『延喜式・中』を借りてきたのだった。でも、必要なところを書き写しはじめて、すぐに断念。
汚してはいけないのでシャーペンを使うけれど、日頃はボールペンの真っ黒な線に慣れているから、3Bの芯で書いてもたよりない。
パソコンに打ち込むのは、旧字だらけなので、めちゃくちゃ時間がかかる。
で、前から考えていたことを実行。つまり、購入。
3万5千円+税。それで、気がおおきくなって、もっとまえから読まなくてはとおもっていた、『太宰府市史・古代資料編』※6も入手。
1316頁・厚さ6.5㎝・重さ2.0㎏。値段は公共の出版だから税込み5千円くらい。延喜式・中にくらべれば、ディナーに対してスイーツひとつお買上げ~、くらいだ。
で、学習体制はおおいに整ったのだが、問題はこちらの読書スピードと読解力と記憶力なんだな。
今のところ、2つのことを知りたい。
①運脚の実態。
②海賊に盗まれた豊前国の絹綿の量など。
ところがこれだけでも、あれやこれや読まなければわからない。読んでもわからない。
いろいろ読んでいるうち、読んだことが、どの本に書いてあったか忘れている。
メモもどこに書いたかわからなくなって、延喜式の迷宮。
坂口安吾の「勉強記」※7を思い出した。
青空文庫にあったので、半世紀ぶりに読んで大笑いした。大笑いはしても、知りたいことは、2.2㎏と2.0㎏、その他から探さなければならない。
勉強は読解力・記憶力、そして時間&握力・腕力の相対性理論上にあるのではなかろうか、かな。
分け入っても分け入っても 青い山 ― 山頭火
*1)息抜きだあ…担当のY女子も、「法世さんがどんな勉強の仕方をしてるか、読者も知りたがっていると思いますよ」というし。
*2)延喜式・中…虎尾俊哉編 『訳注日本史料延喜式中』集英社
*3)体重計…仕事場の体重計は、何年も電池切れ。夜中にコンビニまで150mを往復して電池を買ってきた。夜中は、ひったくりやオヤジ狩りに合わないとも限らない。パトカーに出会ったら、怪しくない素振りをしなければならない。たかが2.2㎏ではないんである。
*4)延喜式…『延喜式(日本歴史叢書)』虎尾俊哉著・吉川弘文館
*5)64頁…ちなみに重さ400g・厚さ2㎝。
*6)太宰府市史・古代資料編…大宰府の始まりといわれる宣化天皇元年:536から久寿2年:1155までの約600年間の大宰府関係史料を時系列で厳選、解説したもの。海賊の記事すべては載っていない。
*7)勉強記…涅槃大学校生の栗栖按吉が、インド哲学科で勉強する話。梵語を一年間勉強しても、辞書で単語ひとつをひくのに、5~7時間かかる。チベット語はもっとむずかしく、あらゆる単語が不規則変化し、専門の言語学者が20~30分かけても単語を辞書で探せない。動詞が90いくつ変化するフランス語も、梵語かチベット語をちょっと勉強すれば、超簡単