神戸出身の東店長。関西の電気系会社に勤めた後、車に携わった仕事がしたいとの思いからトヨタの整備学校を経て今の会社へ。福岡には永住したいと思っているそう。
トヨタ自動車とトヨタ販売店が運営する福祉車両「ウェルキャブ」の総合展示場は、トヨタハートフルプラザ福岡(博多区東那珂)。今回は、店長の東さんにお話を伺った。
「この店舗はもともと車をカスタマイズするお店と福祉車両の展示と2つの形態を取っていました。整備士の資格を持っていた私は車をカスタマイズする技術職の人間としてこの会社に入ったので、まさか私が今の立場で仕事することになるとは当時想像もつきませんでした。後に業容変更で福祉車両展示に特化した店舗へ変わったことにより、本格的に福祉車両に携わる職務となりました」。
ポルテ/サイドアクセス車
シートをそのままスライドさせて脱着できる。
車と対面することが多かった職から人の顔が直接見える仕事に。大変な部分もあるが、それによって得ることも多くなったという。「カスタマイズしてかっこいい車に乗るというのはどちらかというと趣味の世界。一方の福祉車両は生活を大きく変化させ、豊かに出来る可能性があります。身体が不自由な人でも色んな所に出かけられるという喜びは、家族など、よりたくさんの人に通じるものなので。その代わり、普通ではそれくらい大丈夫だろうと思う1 単位のズレもシビアになります。乗車する方の足の上がり具合などちょっとしたところが合わないと、いくら良い車でもその方には使えなくなる。いかに私たちが情報を聞き出すかが大切なところです」。
9月には福祉車両のコンパクトカーフェアを開催。
お問合せはTEL 092・477・6187
やわらかな雰囲気にどこか安心感を覚える東店長は休日も体を動かすことが多いそう。「今年の福岡マラソンも出ます。もともとはお腹の出ている友達のようにはなりたくないと思ったことがきっかけで走り始めたんですけど(笑)。汗をかくのが好きなので、運動はこれからもやっていきたいですね」。
店長になったのは今年の1月。既成概念にとらわれず、常に新しい発想を持ってチャレンジしていきたいと話す。「お店を活性化させていくことは継続的な課題。まずはこのお店と福祉車両の存在を知ってもらい、お客様に来て良かったと思っていただけるような接客をすること。決してこれが良いですよと答えを出すのではなく、答えを出すためのヒントになる情報をご提供して、お客様が決断にいたりやすいようにお手伝いすることが重要なのかなと思います」。