
福岡県宮若市の西山の麓にある清水寺(せいすいじ、標高約200メートル)は秋から冬にかけて盆地を覆う雲海が撮影できる絶好のポイントです。この写真は通常とは逆の方向、すなわち盆地の中の道路から西山にかかる雲海を撮影しました。お寺は見えませんが、山の麓を覆う巨大な霞が幻想的なイメージを醸し出しています。

雲海撮影のポイントである清水寺の境内の丘から宮若盆地を走る山陽新幹線の姿を撮影しました。視界が良い日は境内から福智山や皿倉山を見ることができます。
桑野満典=写真
photo:Mitsunori Kuwano
佐竹白吟=俳句
haiku:Hakugin Satake
■俳人協会会員 蔀(しとみ)、福岡蔀句会会員、那の津句会会員
山寺の村にかかる霞は海のように深く感じられます。霞の底に沈んだ山寺の存在が救いを与えてくれます。