年齢を重ねると、肌の乾燥やシミ、張りの低下など肌のトラブルが気になります。シニア世代にとってスキンケアは単に美容のためだけでなく、健康な肌を維持し、快適な生活を送るための大切な習慣といえます。加齢による肌の変化は避けて通れませんが、適切な手入れを続けることで健康な肌を保つことは可能です。
シニア世代のスキンケアは優しい洗顔、しっかりした保湿、できる限りの紫外線対策を心がけましょう。
優しい洗顔とは、肌への刺激を最小限に抑え、肌のバリアー機能を守りながら汚れを落とすことです。敏感肌の人は赤み、かゆみ、乾燥などのトラブルを防ぐ上で重要です。洗顔料選びは、刺激になりやすい成分(香料や着色料、アルコールなど)を配合していない「フリー処方」のものが良いと思います。洗顔後はタオルで顔をこすらず、優しく水分を拭き取りましょう。
肌の保湿は、乾燥を防ぎ、肌のバリアー機能を保つために欠かせません。保湿剤は水分を角層に浸透させて保持し、蒸発を抑える機能をもつものが良いでしょう。ご自身の肌質や季節に合わせて、バランス良く水性成分と油性成分が配合された製品を選びましょう。
紫外線(UV)は一年中降り注いでおり、肌の乾燥、シミ、しわの原因となるため、季節を問わず対策が必要です。日焼け止めは毎日塗りましょう。肌が露出する部分に適量をムラなく塗って伸ばします。2~3時間おきに塗り直すことをお勧めします。外出時は日傘を差し、黒っぽい服や長袖を着用しましょう。帽子とサングラスも重要なアイテムです。帽子で約20%、UVカット機能付きのメガネやサングラスを身に着けると、約90%の紫外線から目を守ることができるそうです。
シニア世代が美肌を保つためにはスキンケアだけでなく、生活習慣の改善も大切。適度な運動は血行促進、代謝アップ、ストレス解消に役立ち、美肌と健康の維持につながります。バランスの採れた食事も重要。中でもビタミンEは酸化や老化を食い止め、若々しい肌を保つ効果が期待できます。ビタミンEはナッツ類、ほうれん草、カボチャなど緑黄色野菜に多く含まれています。
担当医
きよかわ皮膚科クリニック院長
清川 千枝先生
協力:福岡市医師会