長らくご愛読いただいた「岡ちゃんの気まぐれ散歩」も、今回でいよいよ最終回を迎える。街角や季節の風景を、読者の皆さんと一緒に散歩をしている気持ちでつづってきたが、最後に改めてお伝えしたいことがある。それは「散歩」という行為が、実は人生を劇的に豊かに変えてくれる「究極の習慣」だったことに気が付いたということだ。
正直に申せば、今回のネタ探しに困り書店で絶好の書籍を見つけたこともある。魔法の書籍は、ビジネスの最前線から日々の暮らしまで、その効能を説いた「歩く マジで人生が変わる習慣」(ニュースピックス)という本だ。その本の受け売りだが、歩くことは単なる移動手段ではなく、仕事の悩み、睡眠の質、食生活、そして人間関係や心の健康に至るまで、あらゆる側面を整える〝スイッチ〟になるのが本の趣旨だった。
この連載を通じて各地を歩き、多くの方と出会う中でも実感していた。家の中でじっとしている時よりも、一歩外へ踏み出した時の方が、心がはるかに自由になれる。歩くことで血流が良くなり、脳が活性化されると、不思議なことに前向きなアイデアが浮かんでくる。また、季節の風を感じ、道端に咲く木や草花に目を留めることで「歩くことでしか得られない発見」、つまり散歩は日常に彩りを与えてくれることも知った。
つまり、散歩すること歩くことが「自分自身を取り戻す時間」でもあるということだ。情報が溢れる現代だからこそ、スマホを置き、自分の足音を聞きながら散歩する。その時間は、心身を健やかに保つための最高の処方箋になっている。
連載はここで幕を閉じますが、皆さんもぜひ「散歩」を楽しんでください。もし元気が出ない日や、何かに迷った時は、ぜひお気に入りの靴を履いて外へ出てほしい。私のように目的地なんてなくていい。ただ歩くだけで、昨日とは違う景色が見えてくると思う。
「歩くこと、散歩することは、生きること」。みなさんも家や職場にこもらず外に出て、ほっつき歩いてみましょうよ。
文・写真岡ちゃん
ぐらんざ世代の代弁者としてnoteなどで発信。
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ライターとして活躍中。