人生100年時代。老後の生活において、退職金は退職後の長い人生を支える大切な資金です。生活費や、医療・介護といった予期せぬ出費、さらにはインフレによる物価上昇への備えも必要です。退職後も安心して暮らすためには、退職金をどう守り、どう活かすかが重要なカギとなります。
生活資金(日常生活で使うお金)
食費や光熱費、医療費、趣味などの今後すぐに必要となる当面の生活資金(短期資金)に加え、冠婚葬祭などの急な出費にも備えます。すぐに使えるよう、普通預金などに預けておきましょう。
ライフイベント資金(使いみちが決まっているお金)
老後は住宅ローンの一括返済や自宅のリフォーム、子どもの結婚&出産などの費用が発生する可能性があります。生活費と比較すると多額のため、退職金で賄えるように確保しておくとよいでしょう。
この、近い将来使うであろうライフイベント資金(中期資金)は、資産を守りつつ着実な運用が可能な定期預金や個人向け国債が適しています。金利上昇局面の今、定期預金で運用することは、元本を確保しながら効率的に利息を受け取る賢い選択肢の一つです。
老後資金等(10年以上使う予定のないお金)
10年以上先まで使う予定のない介護費等のための老後資金(長期資金)や余剰資金は、投資信託や株式、不動産などのリスク資産への投資を検討するのもよいでしょう。元本割れのリスクはもちろんゼロではありませんが、運用期間が10年以上あれば複利効果も期待できるため、インフレに負けない資産運用を目指せます。
退職金は何に使う?
全国の60歳以上の男女(約5,100人)を対象としたあるアンケート調査によると、退職金の一般的な使い道として最も多かったのは62.5%の「預貯⾦」。次いで「日常生活費への充当」26.3%、「旅⾏などの趣味」22.3%、「住宅ローンの返済」22.1%、「資産運用」21.0%でした。老後資金として手堅く貯蓄しつつ、計画的に活用・運用するケースが多いようです。
退職金の賢い使い方
退職後の生活で必要となる支出を、「目的(用途)」と「使う時期」で3つの資金に分けましょう。自分の資産をそれぞれの用途に合わせて管理することで、無理なくライフプランを立てることができます。
白浜FPのアドバイス 退職金とインフレ、見落としがちなポイント
物価高が続く今、退職金を預貯金だけに預けておくこともリスクといえます。令和7年12月のインフレ率は、1年前に比べて2.9%増(※)。1年前の100万円の価値は、現在では約97.2万円に目減りしています。物価が上がり続ければ、額面は同じでもお金の価値は下がるものです。インフレ対策としても、NISAなどを活用した資産運用を取り入れることを検討しましょう。
※総務省「消費者物価指数(生鮮食品及びエネルギーを除く)前年同月比 令和7年12月分」
老後に向けて早めに
資金プランを立てましょう
退職金は老後生活を支える要の資産となります。
福岡銀行では、資産状況に応じて老後資産の提案などを行っております。
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