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ぐらんざ診療所 vol.70 最期まで自分らしく

ぐらんざ診療所 vol.70 最期まで自分らしく

ぐらんざ世代が気になる健康のこと、病気のことを専門医がやさしく解説


 マスク着用が個人の判断となって4年ぶりの夏となり花火や祭りを楽しんだ方も多いでしょう。しかし新型コロナは高齢者や基礎疾患のある人が感染すると重症化する可能性があることに変わりはありません。引き続き感染対策を行っていくことをお勧めします。

 コロナに限った話ではありませんが思いがけない病気や事故によって誰にでも「もしものとき」が突然、訪れる可能性があります。会話ができなくなくなったり、発語ができずに思いが伝えられなくなったりしたら…。このようなことは誰にでも起き得ることです。「縁起でもない」と避けるのではなく一度、向き合ってみてはいかがでしょうか。

 厚労省の調査(2017年「人生の最終段階における医療のありかた」)によると約60%の人が「人生の最終段階における医療について関心がある」と回答していますが「詳しく話し合っている」「一応話し合っている」という人は、そのうちの約40%だそうです。

 将来どのような医療や介護を受けたいのか、自身の考えを信頼する人や医療チームに示しておく取り組みをアドバンス・ケア・プランニング(ACP)といいます。エンディングノートは一般的に葬式や相続などの希望を書きますがACPは医療について考えるプロセスになります。

 生き続けるのが大変な状況で、自分はどうしたいのか。「痛いのはイヤ、緩和ケアは受けたいが延命治療は受けたくない」「寝たきりで意識もない状態になったら人工呼吸器はつけてほしくない」「最期は自宅で過ごしたい」など、人それぞれの希望がありどれが正解というものでもありません。そして次に「どこで/どのような医療やケアを受けるか」といった思いを医療チームと話す人はだれかを考えてみましょう。配偶者や子ども、友人かもしれません。

 話し合ってほしい人を決めたらその人に思いを伝えましょう。自分の考えが尊重されやすくなるだけでなく、残された方の心の負担も和らぎます。私の患者だったある90代の男性は入院中でしたが、数日間だけ自宅へ外泊され訃報を出す相手まで家族に指示して病院に戻り最期を迎えられました。悔いなく旅立たれたのでは、と推察します。残された方々が「あのとき、ああしておけばよかった」といった思いをしないためにも、医療やケアについての話し合いに取り組んでいただけたらと思います。

担当医
福岡信和病院 病院長
富安 孝成(とみやす たかしげ)先生

協力:福岡市医師会

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