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ぐらんざ診療所 vol.91 在宅医療を考える・準備編

ぐらんざ診療所 vol.91 在宅医療を考える・準備編


 コロナ禍以降、在宅医療のニーズが高まっています。在宅医療は患者さん中心の医療です。病院ではなく、住み慣れた自宅などでこれからどう過ごして行くのか、誰にも気兼ねすることなく、患者と家族で決めていく医療です。在宅医療を始める場合の心構えや注意点についてお話しします。

 在宅医療を始める患者さんにまずお願いしたいことは、何か起きたときに、確実に在宅医や医療機関への連絡体制を整備しておくことです。ご家族の負担と覚悟も必要です。患者さんが今までできていたことができなくなる。日に日に体が弱っていく。そういう姿を目の当たりにすることは、つらいものですが、家族はそうした事態も踏まえておく必要があります。

 訪問診療は通院が困難な人が対象なので、介護保険の申請が欠かせません。介護保険を申請しておけば、家に手すりを付けるなど生活環境を整えることができます。自宅で転んで骨折する高齢者が非常に多く、そうしたリスクを軽減できます。

 医療技術の進歩に伴い、在宅医療は入院医療にかなり近づいてきました。採血や血圧測定はもちろん、心電図やエコー検査も在宅でできるようになりました。CTやMRI以外、ほぼ全ての診察ができます。CT検査などがどうしても必要なときは、在宅医などが病院に連絡して予約を取り、紹介状を書くこともやっています。在宅医療と入院医療を組み合わせて「よいとこ取り」をするわけです。

 在宅医の見つけ方ですが、まずはお住まいの地域の医師会に紹介してもらうことをお勧めします。もしくは、高齢者支援の総合相談窓口となる地域包括支援センターに問い合わせてみてください。現状、在宅医の数はまだ少ないので、将来に備えて、お住まいの自治体でかかりつけ医を見つけておきましょう。かかりつけ医に在宅医を紹介してもらう方法もありだと思います。

 最後に訪問診療にかかる費用ですが、通院診療より高く、入院診療より安いという感じです。例えば、月に2回、医師が患者宅を訪問する場合、医療費が1割負担の人なら月額平均7千円、3割負担なら同2万1千円というのが目安となります。

担当医 福岡みなと在宅医療クリニック院長
中堀亮一先生

協力:福岡市医師会

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