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九州国立博物館 特別展 皇室の名宝  —皇室と九州をむすぶ美—

九州国立博物館 特別展 皇室の名宝 —皇室と九州をむすぶ美—

7月20日(火祝)~8月29日(日)


飛鳥時代から守り伝えられた日本の美 御物(ぎょぶつ)聖徳太子二王子像(しょうとくたいしにおうじぞう)も特別公開

 皇室が守り伝えてきた貴重なコレクションが、九州でまとまって公開される初めての展覧会です。

 宮内庁三の丸尚蔵館は、皇室の美術品を保存・研究・公開するため、平成5年に開館しました。その膨大なコレクションは、京都御所に継承された古くからの伝来品や明治以降に献上された美術工芸品など多種多彩です。今回は九州ゆかりの文化財を含め68件が展示されます。

 下の写真の『色絵葡萄栗鼠図花瓶(いろえぶどうりすずかびん)』は、明治21年に完成した和洋折衷の明治宮殿の千種の間に飾られていました。一対の花瓶は高さ1メートル近くもある有田焼の大作で、ぶどうはたわわに実がなることから、またリスはネズミに似て子孫繁栄を意味することから、縁起の良い模様とされます。制作した精磁会社は、明治12年に有田に生まれた陶工集団で、鹿鳴館で使われた食器は国内外の賓客を魅了したといわれます。高い芸術性を誇りましたが、経営に行き詰まり10年余りで解散しました。

 鎌倉時代の元寇を描いた合戦絵巻の名品が『蒙古襲来絵詞(もうこしゅうらいえことば)』です。博多湾に押し寄せたモンゴル軍を迎え撃つ鎌倉武士の奮闘を記録したもので、肥後の武将・竹崎季長(ざきすえなが)が描かせたと伝えられます。前巻は長さ24メートル余りと長大で、血を流す騎馬の近くで手榴弾に似た「てつはう」と呼ばれる兵器がさく裂しています。当時の戦闘の様子がうかがえる貴重な歴史資料です。

 下段の『動植綵絵(どうしょくさいえ) 老松孔雀図(ろうしょうくじゃくず)』は、大きな白い孔雀が生き生きと描かれています。「動植綵絵」は動植物を描いた30幅のシリーズで、江戸時代の画家・伊藤若冲の代表作です。三の丸尚蔵館で平成11年から6年かけて修理され、彩色の工夫など新たな魅力が見つかりました。このうち12幅が前期と後期に分けて鑑賞できます。

 更に8月11日からの後期は、法隆寺から献上された御物『聖徳太子二王子像』と『法華義疏(ほっけぎしょ)』も特別公開されます。

 日本文化の歴史を見つめるまたとないチャンスといえます。

色絵葡萄栗鼠図花瓶 精磁会社 明治時代前期・19世紀
宮内庁三の丸尚蔵館

蒙古襲来絵詞(前巻 部分) 鎌倉時代・13世紀 宮内庁三の丸尚蔵館


繁竹治顕
元NHK記者。’93年全米オープンゴルフ、’94年リレハンメル冬季五輪、2000年シドニー五輪などを取材。福岡放送局広報事業部長、副局長。現在、九州国立博物館振興財団専務理事。西南学院大学非常勤講師(ジャーナリズム)

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※( )内の料金は、特別・前売り・団体料金、詳細はお問合せください

九州国立博物館

特別展 皇室の名宝 ‐皇室と九州をむすぶ美‐

動植綵絵 老松孔雀図 伊藤若冲
江戸時代・宝暦11年(1761)以前
宮内庁三の丸尚蔵館

7月20日(火祝)~8月29日(日)
●一 般  2,000円(1,800円)
●高大学生 1,200円(1,000円)
●小中生    800円(600円)
休館日/月曜(8月9日・16日開館)
☎050・5542・8600(ハローダイヤル)

福岡県立美術館

ムーミンコミックス展

ⒸMoomin Characters™

~7月11日(日)
●一 般 1,500円
●高大生 1,100円
●小中生 600円
休館日/月曜
☎092・715・3551

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