歌舞伎NEXT待望の第二弾 博多座に初登場
歌舞伎の新たなステージを目指し、歌舞伎と劇団☆新感線の融合で生まれた「歌舞伎NEXT」。その第2弾が博多座に初登場します。選ばれた題材は、17年前に市川染五郎さん(現・松本幸四郎)が主人公のライを演じ、大反響を呼んだ劇団☆新感線の名作「朧(おぼろ)の森に棲む鬼」。シェークスピアの「リチャード三世」や大江山の「酒呑童子(しゅてんどうじ)伝説」を下敷きに作り上げられた物語で「歌舞伎NEXT」では松本幸四郎さんと尾上松也さんがダブルキャストでライを演じます。
驚きばかりの初演 憧れの作品を演じる喜び
撮影:門嶋淳矢
2007年の初演を観劇した松也さん。
「とにかく驚かされた舞台でした。徹底的に悪を描いている作品自体も素晴らしく、役者としてとても興味がわきました。当時の染五郎さんの見せ方のカッコよさが際立っていたことも印象に残っています」と語ってくれました。
本公演では、松本幸四郎さんとダブルキャスト。「光栄と思う反面、ある種の恐怖を感じています。ですが、憧れた作品を歌舞伎NEXTで演じることができるのは、その恐怖や不安に勝る喜びがあります」
嘘と欲望で破滅へ向かう主人公 悪を演じる醍醐味
王座のため徹底的に悪を貫く主人公・ライについて、「本能的なあやしさ、危うさと天才的な部分が人の倍のスピードで揺れ動いている人。計画的に見えて、全てが瞬発的なひらめきで動いている印象です」と考察します。続けて、悪を演じる醍醐味を伺いました。
「どの悪にも共通しているのは、自分が中心にあり、自分の利益を何より一番に考えているところで、それが彼らなりの正義。そもそも悪は誰にでもありながら、理性で抑えているものです。悪役は、その欲求を惜しげもなく解放できる。劇場中を敵にまわして、全員の集中した意識を一身に受ける。そういう感覚は悪役ならではの楽しみです」
繰り返し観ることで深みが増す舞台
「歌舞伎NEXT」として新たな魅力が期待される本公演。初めて観る人はもちろん、劇団☆新感線で初演を観た人も楽しめる内容となっています。
「見どころは、爽快感さえ感じるライが底辺から頂点まで一気に駆け上っていくさま。そして、それに伴う彼自身の変化です。本物の水を使った立廻りや宙乗りなど歌舞伎ならではの演出の融合とともに、今回は入れ替わりのダブルキャストですので、2回3回と見ていただければ幸四郎さんとの違いなど、より深みが出て楽しんでいただけるのではないかなと思います」
博多座初登場の「朧の森に棲む鬼」。松也さんが演じる「悪」に注目です。
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