音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』(かようきょく なかがわたいしのじょうへんげ)
公演期間/12月8日(木)~12日(月)
公演場所/キャナルシティ劇場(福岡市博多区住吉1-2-1)
チケット/S席 13,500円、A席 8,500円 ※未就学児入場不可
販売/イープラス:ファミリーマート店頭、ローソンチケット:ローソン・ミニストップ店頭・Loppi (Lコード:85167)、チケットぴあ:セブンイレブン店頭 (Pコード:513-244)
問い合わせ/キョードー西日本 0570-09-2424(平日・土曜日11:00~17:00)
中川大志の挑戦 初舞台で主役を演じる
テレビドラマなどで熱い注目を集めている中川大志さんが、本格的な舞台に初挑戦します。演目は自身の名を冠した、その名も『歌妖曲~中川大志之丞変化~』(かようきょく なかがわたいしのじょうへんげ)。
この作品は、日本の舞台演劇をリードする3社である明治座、東宝、ヴィレッヂのプロデューサーによる「三銃士企画」第2弾として制作されました。シェイクスピア作の『リチャード三世』をオマージュとして、昭和歌謡界を舞台に復讐劇が繰り広げられます。戦後の芸能界に君臨する芸能一家「鳴尾一族」。その中にあって末っ子の鳴尾定は、ただ1人醜く生まれ、闇に葬られていた存在でした。定は一族に報復するため、ある方法でひそかに美しく生まれ変わり、桜木輝彦として芸能界デビューを果たします。輝彦による唄と殺しの華麗なるショーが幕を開け…。
定と輝彦を演じる中川さんは、出演オファーがあったときのことをこう振り返ります。
「三銃士の1作品目を観劇したときに、プロデューサーの方々から『一緒に舞台をやりませんか』というお手紙をいただきました。そこから1年半かけて、ボイストレーニングを行うなど舞台の準備をしてきました。本格的な舞台は初めてで、未知の挑戦です。僕自身が知らない僕に出会いたいですね」
定が抱える負の感情を輝彦が放つ光に変える
中川さんは、定と輝彦の役をどのように捉えているのでしょうか。
「同じ人物ですが、見た目から全く異なる正反対のキャラクターです。定としての姿が輝彦に及ぼす影響と、反対に輝彦が定に及ぼす影響が、この人物像のテーマになっているのではないでしょうか。定としての憎しみ、怒り、悲しみといったエネルギーを自分のものとしてため込めばため込むほど、輝彦として光を浴びたときのエネルギーになるのだと思います」
現在の芸能界に身を置く中川さんですが、劇中の昭和の芸能界には新鮮さを感じることが多々あったと言います。
「今にはないエネルギーだったり、ファッションだったり、カルチャーだったり、音楽だったり。そういったものがすごく色鮮やかでポップ。加えて血生臭さというか、人間の内側からにじみ出てくるにおいや、温度みたいなものも感じました。観てくださる方の深い部分に響くようなエネルギーにあふれた、熱量のある作品にしたいです」
これまでも映画の仕事などで福岡のファンと会う機会はあったという中川さん。
「でも、福岡の舞台に立つのはもちろん初めてです。福岡のお客様の前で芝居をすることが、ただただ楽しみです」
中川さんの新たな一面と出会いに行きませんか。
山崎智子=文
text:Tomoko Yamasaki