あの「あぶない刑事」が 帰ってきた!
映画「さらばあぶない刑事」から8年、刑事を退職したタカとユージが、探偵となりスクリーンに帰ってきます。
今回の「帰ってきた あぶない刑事」の話を聞いた時、柴田さんは
「またやるの? もう『さらば』やったでしょう? とは思ったけれど、ほどほどにインターバルがあったのでやっぱり舘さんに会いたいなという思いが強かった」と話します。そして舘さんは、
「また一緒にできることは本当に嬉しかったんですけれども、体力がもつかな? という心配がありましたね」と話してくれました。
今までと違うテンポ タカとユージの描かれ方
「一番の違いはカメラワーク」と語る舘さん。
「あぶ刑事」には必須のアクションシーン。最初の頃は1カットで撮影されていたそうですが、今回は細かくカット割りをすることで、速いテンポでスピード感がある映像となっています。
また本作では、二人が本気で愛した女性に対する思いや、探偵事務所と兼ねてはいるものの自宅のシーンがあるなど今までなかったタカとユージの私生活が垣間見える場面も。娘かもしれない土屋太鳳さん演じる彩夏とのシーンでの舘さんの優しい眼差しを「お父さんっぽかった」と柴田さん。
ストーリーには、今までのアクションや楽しさ、面白さだけではない、心にぐっとくる内容も盛り込まれ、二人がかつての恋に思いをはせるシーンでは、懐かしい映像も見ることができます。現在と交差するように展開していきますが、ここでも重ねている年齢がマイナスにならない奇跡のような二人の魅力があふれ出します。
「あぶない刑事」の魅力 信頼し合う阿吽(あうん)の呼吸
「あぶない刑事」の魅力について尋ねると
「それは柴田恭兵です。今までの刑事ドラマと違って、『あぶ刑事』は、悲壮感を全否定している。それが魅力で、それを体現したのはユージであり柴田恭兵。」と間髪入れず答える舘さん。それに対して柴田さんは
「舘さんという土台があってのユージです」と答えます。
舘さんが支え、その上に柴田さんが形作る「あぶない刑事」。二人がそれぞれの役割を担い、お互いを信頼し合う阿吽の呼吸。38年続いてなお愛され、期待感とワクワクが止まらない作品の秘密は、そこにあるようです。
撮影中の裏話を伺うと、舘さんは、
「2階へ駆け上がるシーンを撮った翌日、足がつった」
柴田さんは、
「使われたシーンの5倍くらい走っていた」と笑い合います。
また柴田さんが
「ラストの舘さんのバイクのシーン、いつもカッコいいけれど、今回は特にカッコよかった」と言うと、
「撮り方がいいんです」と照れる舘さん。
時折、「おじいさんですから」と冗談交じりの言葉も聞かれましたが、タカとユージそのままに進化し続ける二人の佇まいは、それだけでも見る人を魅了します。待望の新作「帰ってきた あぶない刑事」。テレビシリーズ第1作から38年。ダンディにそしてセクシーに時代を駆け抜けてきたタカとユージが織りなす「あぶない刑事」の新しい世界を映画館で目撃してみませんか?