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特集 福岡の書店員おすすめの一冊

特集 福岡の書店員おすすめの一冊


家で過ごすことが多くなり、本を読んで過ごす時間も増えています。
そこで日々多くの本と向き合っている書店員の皆さんに、
おすすめの一冊を教えてもらいました。
今の気持ちにぴったりな本、いつもなら選ばない本…。
本との出会いのヒントにどうぞ。

2020年売上ベスト10(コミックは除く)

1位
ペスト(カミュ 著/新潮社)

2位
「育ちがいい人」だけが知っていること(諏内えみ 著/ダイヤモンド社)

3位
ケーキの切れない非行少年たち(宮口幸治 著/新潮社)

4位
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(ブレイディ みかこ 著/新潮社)

5位
人は話し方が9割(永松茂久 著/すばる舎)

6位
FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣(H.ロスリング 他著/日経BP)

7位
AX アックス(伊坂幸太郎 著/KADOKAWA)

8位
BUTTER(柚木麻子 著/新潮社)

9位
節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本(泉 美智子 監修/坂本綾子 著朝日新聞出版)

10位
こども六法(山崎聡一郎 著/弘文堂)


※ジュンク堂書店 福岡店調べ



 1位はカミュの『ペスト』。本国フランスで出版されたのは1947年と半世紀以上前の作品ですが、小説の内容がコロナ禍の現在に似ていると日本だけでなくイタリアやフランスなど海外でも再注目を集めた作品です。

 また、4位の『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者、ブレイディみかこさんは、福岡市出身。イギリスに住む彼女と息子の目を通して描かれる、人種や家庭環境による差別・格差・多様性についての考察は、読者に新鮮な物の見方を与えてくれます。

 ベストセラーを読めば、今がわかります。

今の気分にぴったりな本はどんな本?マインド別におすすめの本を紹介します。

元気になりたいときに読む本

そして生活はつづく

星野源/
文春文庫・文藝春秋/定価682円

 俳優、音楽家、文筆家として活躍されている星野源さんのエッセイ集です。「つまらない毎日の生活を面白がること」をテーマに、食器洗いや洗濯、携帯料金の支払いなど、日々の生活の何気ない出来事が面白おかしくつづられています。大変なご時世ですが、マスクを着けてソーシャルディスタンスを保って、私たちの生活は続いていきます。どんな状況にあっても、どんなにお皿を洗うのが嫌でも、「とりあえず洗うか」と元気をくれる一冊です。

感動したいときに読む本

アイネクライネナハトムジーク

伊坂幸太郎/
幻冬舎文庫・幻冬舎/定価660円

 人との関りが希薄になったと感じる昨今だからこそ、この作品に登場する人物たちの出会いに、つながりに、こんなに心ひかれるのかもしれません。劇的でも何でもない日常の中のそれぞれの出会いとつながりが、そうっと頬をなでていく風のように心地よく温かい。出会いとは「その時は何だか分からなくて、ただの風かなあ、と思ってたんだけど、後になって、分かるもの」。これからの人生、私にはどんな風が吹きこむのでしょう。

生活に彩がほしいときに読む本

残るは食欲

阿川佐和子/
新潮文庫・新潮社/定価506円

 この本に出会ったのは最近のことです。コロナによって自宅で過ごす時間が長くなり、そんな時に出会いました。食べることが好きな著者、阿川佐和子さんの食エッセイです。おいしそうでお腹が空いてしまう文章に驚きました。登場する料理がどれもおいしそうで…作り方も載っているので料理をしたくなると思います。自粛中の今、すてきなエッセーを読み、いつもより丁寧に料理をすることで、より生活に彩りを与えてくれることと思います。

スリルを味わいたいときに読む本

本で床は抜けるのか

西牟田靖/
中央文庫・中央公論新社/定価880円

 タイトル通り、『本で床は抜けるのか』を追うノンフィクションです。自宅の床抜けにおびえる著者が、徹底的な調査を進めます。執筆者魂がうかがえる一方で、肝心の床抜け問題はなかなか解決しません。「早くなんとかして!」とハラハラすること間違いなしです。さらに、本の圧力を感じているのは、実は著者だけではありません。それが一因となり、著者の身の回りに起こってしまう大きな変化にも注目です。お宅の床は、大丈夫ですか?

非日常を楽しみたいときに読む本

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