フィンランド発祥のゆるーいスポーツ「モルック」。もともとは田舎町で行われていたゲームが企画化したもので、1996年ごろに出来た新しいスポーツです。フィンランドではサマーコテージでバーベキューをしながら大人がビール片手にするようなイメージだそう。世代も性別も関係なく、「運」の要素も強いので、初心者がトッププレイヤーに勝つということも頻繁にありうる競技です。もしかすると今から日本代表にもなれるかも!?
モルックの基本のき
競技時間は平均15分程度
■モルック
投げる棒のこと
■スキットル
木製のピン。
並べ方はイラストの通りです
■モルッカーリ
モルックを投げる
位置を示します
ルール
●2チーム以上で対戦します。
2~4名が一般的ですが1チームの人数規定はありません。
もちろん個人戦もOKです。
●順番通り並べたスキットルを300~400gの木の棒(モルック)で倒していきます。
投げ方は、下手投げ(アンダースロー)であればOK。
フォームもさまざまです。
上手投げ(オーバースロー)は危ないので禁止です。
ワンバウンドでも転がっても倒れたらそれが点数になります。
●投げる距離は公式ルールブックでは3~4m。
世界大会では3.5mとなっています。
●競技時間は平均15分程度
点数の数え方
1本だけ倒れた場合は、スキットルに書かれた数字がポイントに
2本以上が倒れた場合は、倒れた本数がポイントになります。
※完全に倒れないと点数にはなりません。
先に50点ちょうどを獲得したほうが勝ちです。50点を超えてしまった時は25点からやり直しになります。
3回連続でスキットルが倒れなかった場合は0点になり、失格になります。
モルックアウト
「モルックアウト」は、サッカーでいうならPKのようなものです。
3試合の累計などで勝敗を決める際に同点になった場合に行われます。
モルック1本分の長さの間隔で1列に並べたスキットルをチームメンバー全員が1回ずつ
投げ点数を競います。※点数の数え方は通常通りです。
モルックアウトの場合は、1度投げるごとにスキットルは元の位置に戻します。
チーム全員が投げた総得点で勝敗が決まりますが、同点の場合は1対1のサドンデス
になります。
お話を聞いたのは
(一社)日本モルック協会 会長 八ツ賀秀一氏
縁あってフィンランドに在住していた時にモルックと出合う。公園などでモルックをしていると初対面同士が知り合うきっかけになり、北欧生活でのコミュニケーションツールだったモルックを多くの人に知ってほしいと日本に帰国の際30セット持ち帰り普及に努めている
Ⓒ日本モルック協会