子供の頃から慣れ親しんだ文房具。
大人になった今だからこそ、手にしたいものがあります。
上質なものや機能的なものなど、顔ぶれ豊かな文房具を紹介します。
上質にふれる
織物を芸術の域まで高めた「龍村織物」。帯や和装小物はもちろんのこと、祇園祭の山鉾や歌舞伎座の装飾にも用いられています。この格調高き織物がペンシルケースになりました。いつもそばにある、美術品です。
Ⓐ龍村美術織物「ペンシルケース」/3,300円
筆管(軸)を京友禅紙で包んだ筆ペンです。はんなりとした見た目に加えて、手づくり本格派毛筆の書き味で喜ばれています。
Ⓐ尚雅堂「新毛筆はなこ」/550円
ペン先をインクに浸して文字を記すガラスペン。ガラスならではの透明感や質感、そして細工の美しさに心奪われます。
①透明ガラス棒と色ガラス棒を熱して、柔らかくなったものをひねりながら伸ばしてレース模様に。ベネチアの「レースケーン技法」で作られています。
Ⓑグラスマウス「レースケーンガラスペン」/19,800円
②「かわいくて美味しそう」がコンセプト。昔ながらの飴玉や手毬麩をイメージしており、コロンとしたフォルムが愛らしいガラスペンです。
Ⓑぐり工房「和スイーツガラスペン」/13,200円
③沖縄のガラス工芸作家が手作りしているため、1本1本大きさや色、柄の入り方が異なります。自分好みの1本を探してみては?
Ⓑひとつ房「ガラスペン」/11,000円
京都の老舗「福井朝日堂」の便箋セット。うっすら麻の葉の地模様が入った和紙でさりげないこだわりを感じさせます。四季折々の花々などが描かれており、季節ごとに買い足すリピーターも。
Ⓓ福井朝日堂「“日本の美”便箋セット」/(便箋10枚、封筒5枚)1,320円
かわいらしい絵柄の美濃和紙に包まれているのは、京都の香老舗が白檀をベースに調香したお香。お祝い袋や手紙にしのばせると、受け取った人が開けた瞬間にふわりと香ります。財布やバッグに入れても。
Ⓐ和詩倶楽部「包み香」/(8包入り)1,320円
個性あふれる面々
日本国内のスギやヒノキの間伐材から作られる間伐布を使ったペンケース。柔らかい手触りが特徴で、内生地や紐などのパーツにも、天然素材を多く使用。国内縫製にもこだわっています。
Ⓒパイロット ペンケース『Kiːro(キーロ)』/3,190円
短くなって使いにくくなった鉛筆を、ロケット鉛筆のようにつなげられるようにする特殊な鉛筆削り。物を大切に使いたいという人に喜ばれています。
Ⓒ中島重久堂「TSUNAGO」/1,980円
表紙に友禅和紙を用い、さらに和とじで製本された本格派の俳句帖です。1ページに5行のスペースがあり、俳句だけでなく短歌もしたためることができます。いつもよりもいい句ができるかも。
Ⓓ「俳句帖 インキ止・五行罫」/770円
ペン先が40度曲がった設計になっており、まるで筆で書くように抑揚のある文字を書けます。ペンを立てると細書きに、寝かせると太書きに、と筆記角度によって線の太さが変わります。
Ⓒセーラー万年筆「ふでDEまんねん」/1,650円
機能性を感じる
小さなペンケースにも入るコンパクトなロールふせん。カバーがついているので、折れ曲がることもありません。好きな長さでカットでき、長めにカットすればメモとしても使えます。
Ⓒカミン堂「LITTRO」/748円
何度も「書いて、消す」を繰り返すことができる電子メモパッド。背面にマグネットがついているので、マグネットがつく玄関ドアや冷蔵庫などに貼り付けられます。忘れ物しないためのチェックリストとして、家族への伝言メモとして活躍しそう。
Ⓒキングジム「ブギーボード」/4,400円
細書きでありながらも濃くなめらかに筆記ができる「シナジーチップボールペン」。現在、パイロットによる『じぶんの字がキライな人のための文具店』がウェブ上に開設中。「シナジーチップAI筆跡診断」では、シナジーチップボールペンで文字を書いた画像をアップすると筆跡鑑定ができます。
※筆跡診断は~12月31日(土)までのキャンペーンです。
Ⓒパイロット「シナジーチップボールペン」/220円~
パイロットが開発した世界初のキャップのない万年筆。ノック式なので、ボールペン感覚で気軽に使えます。1963年以来、半世紀を超えるロングセラー商品です。
▼普通の万年筆は筆先の向きを確認するのが面倒…
このキャップレス万年筆は、クリップ部分に指をそわせると筆先の向きが正しく出るように設計されています。
Ⓐパイロット「キャップレス万年筆」/16,500円~
懐かしの?おもしろ? スタッフ私物文房具
◯富士山消しゴム
使っていくうちに富士山が現れる消しゴムです。もったいなくて、あまり使っていません。
◯紙ボールペン
軸が紙でできているボールペン。脱プラスチックな文房具です。
◯キン肉マン消しゴム
実家に眠っていたキン肉マン消しゴム(キン消し)。文房具というよりも玩具ですが、当時はやっていましたよね。
◯ねり消し
今は成人した息子が子供のころに持っていたねり消し。粘土のようにして遊んでいたようです。
取材協力
Ⓐとうじ きらめき通り店
Ⓑジュリエットレターズ(アクロス福岡内)
Ⓒハンズ博多店
Ⓓ復古堂(新天町内)
◎各商品の取扱店は上記のアルファベットで確認を。