花同士や、メインとなる花と花器などの色をそろえると、落ち着きが出て、まとまりのある花生けとなります。
メインのブルースターの色と合わせて、青いクリスタルキューブを花瓶に入れたもの。キューブの隙間に花の茎を挿して立たせると、剣山代わりになります
◎花の種類:ブルースター(薄い水色)×デルフォニウム(濃い青)×カーネーション(白)×ミスカンサス(葉)
■point2 種類は少なめに
多くの種類の花を組み合わせるのは、初心者には難しいもの。4種類までに抑えた方がベター。花の輪数は奇数にした方が、日本人の美的感覚に合い、収まりが良く感じます。
紫と緑。系統の違う色味の花も少ない種類だとまとまった印象に
◎花の種類:ストック(紫)×ブプレリウム(緑)
■point3 自然な傾きをつける
花瓶に挿すだけでもいいですが、剣山などを使って傾きをつけると動きが出てアレンジの幅が広がります。ポイントは、自分で見て楽しくなるように生けること。剣山は上級者向きと敬遠しがちですが、失敗してもやり直しがきくので恐れずにチャレンジを。
左:ビニールで巻かれた針金を丸めて、間に茎を挿せば剣山代わりの花留めとなります。写真は針金で出来た市販の花留めに、マムを生けたもの
右:剣山で傾きをつける場合は、花と花の間に空間を空けると、ゆったり優しい雰囲気に。また、左右非対称の方がナチュラルに見えます
◎花の種類:チューリップ×ストック
■プラスワンポイント 食器や雑貨に生ける
花瓶でなくとも、急須などの食器や生活雑貨に花を生けると部屋の雰囲気となじみやすくなります。食器に直接花を生けるのは抵抗があるという人は、ペットボトルを切ったものを食器の中に忍ばせてそこに剣山を入れ、水をはって花を生けましょう。
蚊取り線香入れを花器にしてマムを飾ったもの。家の中にあるどんなものが花瓶として使えるのか考えるのも楽しいですよ
取材
花の力をプロデュース
オフィス メントアー
代表 山口みどりさん
華道家元 池坊いけ花 正教授一級
花-TSUNAGI 実行委員会 プロデューサー
プロフェッショナル心理カウンセラー