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【ぐらんざ人】女優 寺島しのぶ

【ぐらんざ人】女優 寺島しのぶ


「絶対にやりたい」うれしさを感じる作品

Ⓒ2021「キネマの神様」製作委員会

映画『キネマの神様』
■監督・脚本:山田洋次
■出演:沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎/
    北川景子、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子 他
■配給:松竹
◎近日公開予定

 映画は好きですか? 近日公開される映画『キネマの神様』は、映画製作と映画館を舞台に繰り広げられる、ある男性の再生の物語です。メガホンを取ったのは、日本映画界の巨匠・山田洋次監督。主役の円山郷直(さとなお)、通称ゴウを沢田研二さんと菅田将暉さんがW主演で務めます。そして原作である原田マハさん執筆の小説では主人公であり、本作では物語の進行役でもあるゴウの娘・歩(あゆみ)を演じるのは寺島しのぶさん。寺島さんに出演のオファーを聞いたときの気持ちを伺いました。

 「お話を頂いて絶対にやりたいと思いました。何を置いてもやりたい、という気持ちが強かったですね。原作の小説はだいぶ前に読んでいて、雑誌にも紹介したくらい好きな作品でした。まさかこの作品に関わることができるとは思っていなかったので、すごくうれしかったです」

 歩の父・ゴウはかつて映画撮影所で働いていたものの、今はギャンブル中毒で借金まみれ。母の淑子は父に甘い。歩はそんな両親と一人息子の勇太との4人暮らし。ギャンブルを辞めさせるため、歩はゴウに映画を観て暮らすことを提案。物語は現在と、映画にすべてを捧げたゴウの若き日を行き来しながら進みます。歩を演じる上で、寺島さんが意識したことは?

 「とてもしっかり者で、お父さんとお母さんのあやふやな部分を支えている娘です。思春期の息子と向き合ったときにどう接すればいいのかという葛藤もあります。歩もそんなに強い人間ではないけれど、いろいろ不安定な家族の中に芯のようにいないといけない役だなと思いました。自分がしっかりしなければいけないのに、すごく揺れている部分があるというのは出したいなと思っていました」

山田洋次監督が描くリアルを反映した映画

 寺島さんは山田監督の作品には今回が初出演。「山田組」での撮影をこう振り返ります。

 「本当にやっとご一緒できたなという思いです。監督の細かいこだわりによってリテークがあったり、今まで経験したことのない映画創りに参加できたという思いでいっぱいです。以前からこういう映画の撮り方をされていることは聞いていましたが、生きる伝説を見た気がして感激しました。太陽の光を待たずに撮影したシーンに関して、監督が本当に悔しそうになさっていたのは、本当に印象的でした。とても幸せな現場でした」

 映画には、コロナ禍の現在を描写するシーンが度々登場。これは最初の脚本にはなかったシーンなのだそう。

 「今、この時期だからこそのことを取り込む勇気はすごいなと思いました。まさか自分たちがマスクを着けて撮るシーンがあるとは考えてもいませんでした」

 まるで現実世界で物語が進行しているようなリアルさ。さらにラストシーンでは映画ならではの仕掛けも。映画を愛する人にはぜひ観てもらいたい作品です。公開をお楽しみに。


山﨑智子=文
text:Tomoko Yamasaki

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