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吉永小百合さん123本目の映画「こんにちは、母さん」

吉永小百合さん123本目の映画「こんにちは、母さん」

日本を代表する俳優、吉永小百合さん。映画出演123本目となる「こんにちは、母さん」の9月1日(金)の公開を前に福岡でお話を伺うことができました。


「母べえ」「母と暮らせば」に続く「母」三部作の本作。その集大成であり8年ぶりの「山田組」への参加

今回は、山田洋次監督の「新しい映画を作るんだ」という思いが込められているように思います。ちょっと今までと違う撮り方をしていらっしゃいます。今までは、短いカットでつないでいくということが多かったんですけれど、今回は長回しで人間模様を見せていくというような形になっていると思います。この「こんにちは、母さん」は、永井愛さんの戯曲の映画化なんですね。2001年に加藤治子さんが舞台でなさった作品です。ですからセリフも舞台的に長く、それを1カットで撮っていくということで、慣れてない私は最初ドギマギして、なかなかセリフも覚えられなくて大変でしたけれども、大泉洋さんとか共演の皆さんに助けていただいて何とかやり通すことができました。

今回の「母」の捉えかた、演じかた

今までの2作は、どちらかといえば耐える女性、耐える母だったと思います。今回の母親は、一人で生きていこう、周りの地域の人たちと生きていこうとする力の強い母さんなんですね。ですから、ボランティアでホームレスの支援をしたり、足袋屋は一人できりもりしている、そして生き方としても、とにかく前に向いて歩いていこうとしている、そんなある意味、肝っ玉母さんみたいなところがあるのではないかしらと思って、新しい母さん像だというふうに思いました。ですから、ちょっと私としてはサッサッサッというような感じを出したいと思ったんですけど、ただ、そうするとお婆ちゃんにはならなくなって、監督に「もうちょっとゆっくり歩いて」とか、そういう注意を受けてしまいました。最後は、ちょっと失恋したんで飲んだくれてしまいますけれども、生き方としてはとても素敵で、年を重ねてもこの役のようにそういうふうに前を向いて生きていきたいなと私も思います。

息子役の大泉洋さん、孫娘役の永野芽郁さんの印象は?

大泉洋さんとはお目にかかったことがなくて「うまくできるかしら?」と心配でした。撮影が始まる2カ月ぐらい前に督監たちとご一緒に、初めてお目にかかって、その時いろんな種類のケーキを買っていったんですね。「大泉さん何がよろしいですか」って言ったら、「ショートケーキ!」っておっしゃって。その言い方が少年っぽくて「ああ、これは息子だな」って思いました。気取らない、ざっくばらんなところがおありになる方で、撮影の合間もとにかくおしゃべりがお好きで、いろいろ質問してくださるのでついつい私もお話してしまって。良い親子になれるかしらって、クランクイン前は心配していたんですけれど、やってみたらとても軽やかに母さんになついて下さって。ソファに寝転がる大泉さんにクッションを投げつけるシーンも監督がおっしゃったのでやってみたら、なんかごくごく自然にできました。お茶目なところも持っていらっしゃるし、なかなか多面的な面が感じられて、やっていて面白かったです。
永野芽郁さんは「キネマの神様」という作品を拝見して、「なんて素敵なお嬢さんなんだろう」と思っていましたので、ご一緒するのがうれしかったです。「芽郁さんはいくつからお仕事してるの」って言ったら、8歳からやってるって。私は11歳からなんです。ちょっと負けたっていう(笑)。とっても気立てのいい素敵な少女というかお嬢さんです。

下町情緒のある素敵な作品ですが、どのように見てもらいたいですか?

一人一人がとても孤独で、大変な思いをしていらっしゃる方が多いと思いますが、助け合って、横のつながりを持って生きていくということがとても大事だと思います。チェロ奏者のロストロポービッチさんがこの世界、地球に生きている人たちはみんな家族なんだという思いを持って、地球上のみんなで仲良くしていこうよっていうことを発言されました。私は、それが心に残っていて、家族もなかなか一緒に住むことがなく家族のつながりも難しい状況もありますが、手をつなぎ合って生きていくことの大切さみたいなものを、この映画をご覧になって感じ取っていただけたらという思いがしています。

今作での印象に残ったシーンや難しかったところは?

終盤のやけ酒のシーンは、楽しかったですね(笑)。若い頃はね、仲間でお酒を飲んで酔っ払うってシーンがありましたけれど、もうここ30~40年なかったことなのでなんだか楽しくやれました。今まで一生懸命、元気に生きていた母さんが、失恋して自信がなくなって、息子に甘えながら酔っ払って、息子と乾杯するところとか。難しかったけど楽しかったです。本当にそのシーンをラストに撮りましたけれど、大泉さんがしっかりと支えてくれたので、やりがいを感じましたね。
一番難しかったのは、演劇の映画化なので演劇のセリフを自分でしっかりこなして映画のセリフにしてしゃべっていくことの難しさですね。例えば、息子の奥さんが母のところに訪ねてきて『こうこうこう言ったんだよ。で、私は聞いたけども帰ってきてしまった』と一人で息子に言うところなんかは、わくわくする楽しさもある反面、どうやったらいいんだろうと演じ方を家で一人練習してみたり、けっこう大変でしたね。

ファンの皆さんにメッセージを

久しぶりに九州の記者会見に出席させて頂いたこと感謝しております。だんだんAIみたいなものが、世の中で大きく存在するようになって、手作りの映画を映画館でということが難しくなってきているように思いますが、やはり「映画は映画館で見て下さい」と言い続けたい思いでいっぱいです。9月1日、「こんにちは、母さん」が公開になります。みなさん、どうぞ映画館に足を運んで、そしてご家族やお友達といろいろな思いを語り合っていただきたいと、今、切に願っております。どうぞ、よろしくお願いいたします。

『こんにちは、母さん』
9月1日(金)全国ロードショー
出演:吉永小百合 大泉洋 永野芽郁 寺尾聰 宮藤官九郎 田中泯 ほか
監督:山田洋次
©2023 「こんにちは、母さん」製作委員会

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