
もうすぐ4月。高校や大学を卒業して新社会人になる若者たちは、親から独立して自分の収入で生活したり、自分の責任でお金を管理したりする新生活が始まります。
ぐらんざのコアな読者であるシニア世代にとっても、お子さんやお孫さんがどうやってお金と上手に付き合って行くのか、気になるところでしょう。
今月は「新社会人のためのお金の備え」と題して、実践的なアドバイスをまとめました。

◦あなたは就職して最初の1年間で、いくら貯金しましたか?
※出典=2019年1月、三井住友銀行の独自調査19~35歳の社会人男女6263名が対象
財成一家の長女・夢見(22)はこの春、大学を卒業し、社会人生活をスタートさせます。夢見は、憧れの旅行代理店に就職が決まりました。財成家のアドバイザーである白浜仁子ファイナンシャルプランナーに新社会人として、必要なお金の知識についてアドバイスを求めました。

財成 夢見(ざいなす ゆめみ)(22歳)
新社会人 旅行代理店勤務

白浜仁子FP
アドバイス1 目的別に貯蓄プランを立てよう!

社会人になれば、毎月の収支を自分で管理しないといけません。英会話を勉強して将来、海外旅行の添乗員をやりたいです。アドバイスをよろしくお願いします。

希望に満ちあふれていますね。お金を上手にためるコツは貯蓄の目的をしっかりと決めることです。

じゃあ、海外旅行の資金として、毎月5万円の貯蓄をします。

楽しいことばかりでなく、不測の事態に備えてお金をためておくことも重要です。夢見さんの希望を参考に3年先までの目的別の貯蓄プランをまとめてみました。
■◦財成夢見(22歳、大卒)の目的別貯蓄のイメージ

※つみたてNISAは年利3%(1年複利)で試算。将来の運用成果を予測し、保証するものではありません。
■白浜FPのアドバイス1 万が一のための「生活予備費」
目的を整理する際に、押さえるべき項目が「生活予備費」です。万が一に備え、まずは生活費の3カ月分をためましょう。「自己研鑽費」は、夢見さんの場合、英会話検定試験の資格取得などの費用。「レジャー費」は海外旅行の資金。目的を定めることで、お金をためるモチベーションが上がりますよね。
余裕がでてきたら老後の備えとしてiDeCo(イデコ)への加入もお勧めします。
アドバイス2 自分にあったメーンバンクを選ぼう
