「老後資金に2000万円が必要」「物価が上がってきた」など、何かと気になるこれからの暮らし。安心して老後を過ごすためには、これから必要となるお金のことを知り、計画を立てることが大切です。老後のライフプランを見直してみませんか。
【Check1】一般的に生活に 必要な金額と年金を知る
▼ 夫65歳以上、妻60歳以上の無職世帯平均収支
第 21 回市場ワーキング・グループ 厚生労働省資料より
平均して約5万円が毎月不足しています。1年間で60万円(5万円×12カ月)、夫が95歳・妻90歳になる30年後の時点で1800万円が不足することになります。
【Check2】ゆとりある生活を 送るために必要なお金
例えば半年に1度は旅行する、習い事や趣味を充実させるなど、ゆとりある老後を送るためには、月額34.9万円(60歳代平均)必要※と言われており、年金などの収入月平均(20万9198円)に加えて月平均14万円必要となります。現役時代よりも収支のバランスを考えてライフプランを立てましょう。
※生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」より
【Check3】ライフイベントの支出に備える
毎月かかる生活費に加えて、子供の結婚や家のリフォームなどライフイベントごとにまとまった支出が発生することも。あらかじめ予想しておけば、いざというときに慌てずにすみます。
※1 「ゼクシィ 結婚トレンド調査2020」より
※2 国土交通省「建築物リフォーム・リニューアル調査(2019年度)」より
※3 生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」より算出
【Check4】我が家の事情でシミュレーション
より具体的に自分たちのライフプランを考えたい場合、金融庁や各金融機関が行っているライフプランのシミュレーションサービスを利用しましょう。現在の年齢や収入、支出から将来的な金融資産残高などの試算が可能です。現在の生活を続けていけるのか、家計の見直しをした方がよいのか確認ができます。
【Check5】資産運用で貯金を長生きさせる
65歳時点で手元に2000万円があった場合、ゆとりある老後生活を送るために毎月14万円取り崩していくと、12年ほどで貯蓄がなくなります。できるだけ長く資産を持続させるためには、資産運用を検討することをおすすめします。長期間運用するほどリスクが減り、例えば10年間投資すれば平均して6.1%のリターンがあるというデータも※。(リターンを確約するものではありません。)
※国内債券、国内株式、国内リート、外国債券、外国株式、外国リート、新興国債券、売国ハイ・イールド債券の8つの資産を1/8ずつ各資産の月間リターンをもとに、毎月リバランスを行ったものとして、野村アセットマネジメントが独自に計算したもの。
【Check6】まず始めてみる
「資産運用はなんとなく怖そう…」という人は、まずは本を読んだり、信頼できるサイトを閲覧したりして情報を得ましょう。また比較的リスクの少ない「つみたてNISA」や「iDeCo」もおすすめ。「iDeCo」は今年の5月から65歳まで加入ができ、70歳まで運用ができるようになりました。年齢であきらめていた人も検討を。