大人になると暮らしの中で計算の知識が求められることの多さに気付きます。
そこで計算方法が分かれば、暮らしが便利に、
お得になる「暮らしの中の数学」をピックアップしました。
まずはここから 料理の材料は比率で計算
レシピ本などに書いてある出来上がりとは異なる人数分で仕上げたい。そんなときは、比率の計算を使うと便利です。また、この方法を応用して家にあるメインとなる食材の分量に合わせて各材料の分量を導き出すこともできます。
■◎レシピ本では2人分となっているコロッケを3人分作りたい場合
❶ 作りたい人数がレシピ本の人数の何倍か計算する
【公式 作りたい人数÷レシピ本の人数】
3÷2=1.5(倍)
❷ 倍率1.5倍で各材料を計算をする
【公式 すべての材料分量に倍率1.5をかける】
◎2人分(レシピ本表記)
じゃがいも2個 : 牛バラ薄切り肉60g : 玉ねぎ1/4個 : バター15g×1.5
(※1.5を分数表記する場合は3/2)
メインとなる材料の量に合わせて料理を作る場合は、メインの材料がレシピ本の何倍かを計算し、②の方法で他の材料の分量を導き出しましょう。
◎3人分(作りたい人数分)
じゃがいも3個 : 牛バラ薄切り肉90g : 玉ねぎ3/8個 : バター22.5g
※コロッケ材料はコロッケだね部分だけを表記。衣など他材料も同様に計算を。
これ覚えてる? 数学記号の読み方
どこかで見たことがあるような数学記号。あなたはいくつ分かりますか?
① ∫
② ≡
③ ∽
④ ∝
⑤ ∴
⑥ ∵
※答えはページ最下部にあります。
違うワット数で温めるには?
「600ワットの電子レンジで60秒温める」食品を「1000ワットで温める」など、食品や料理本に記載されているものとは異なるワット数で温めたいときありませんか?そんなときは温める時間が適当になりがちですが、熱量の計算式を使えば簡単に時間を割り出すことができます。
【熱量の公式:W(電力の単位ワット)×S(時間の単位・秒)=J(熱量の単位ジュール)】
条 件
・記載されている表示:600W で 60秒
・使いたいW数:1000W
❶ 記載されているワット数、時間で必要な熱量を割り出す。
600(W)×60(時間)=36000(J)
❷ 使いたいワット数で1で導き出された熱量を割る。
36000(J)÷1000(W)=36秒
つまり1000Wであたためるときの時間は36秒
※レンジの時間設定が10秒ごとの場合は、30秒あたためて様子を見ましょう。
【注意】食品の形状や水分量によってムラが生じることがあります。