【オーエン×ぐらんざ】「金利のある世界」到来で注目される定期預金

　2024年３月の日銀によるマイナス金利解除を発端に、多くの金融機関が預金金利を引き上げています。普通預金金利は0.001％から0.2％と200倍になり、定期預金金利は以前の100倍を超えるケースも。今後も日銀は追加利上げを検討しており、一層の金利上昇が期待されています。「金利のある世界」が本格化する今、資産形成の１つとして改めて定期預金について考えてみませんか？

　あらかじめ預入期間を決めた預金のことです。一定限度額まで元本が補償され（★） 、元本割れのリスクがありません。1カ月から10年まで、さまざまな期間を設定できます。中途解約をしない限り、満期までは原則お金を引き出すことができませんが、その代わりに普通預金よりも高い金利が設定されています。

万が一預け入れた金融機関が破綻しても、1金融機関につき1預金者あたり元本1,000万円とその利息が、預金保険機構により保護されます。

あらかじめ期間を決めて、まとまった資金を満期まで預け入れる預金のことで、地方銀行や都市銀行、信用金庫、労働金庫などで提供されています。預入金額が300万円未満はスーパー定期、300万円以上になるとスーパー定期300と呼ぶのが一般的です。

最低預入金額が1,000万円以上の定期預金のことです。

一定金額を定期的に積み立てるタイプで、毎月決められた日に普通預金口座から定期預金口座へ自動振替で積み立てます。満期は6カ月以上で設定するのが一般的です。

預け入れ時に満期日を定めるのではなく、預け入れ後に満期期日を自由に指定できる定期預金です。ただし、預け入れ後、１年間は据置期間があります。

　定期預金（固定金利）※ の利息は、一般的に「利息＝元金×金利×期間」という計算式で求められます。ただし、預金による利息は源泉分離課税の対象となるため、原則としてその支払いを受ける際に一律20.315％が源泉徴収されます。なお、2年目以降は、預けた元金とその利息に対して利息がつく「複利」タイプが一般的です。