特集 毎日の食卓に蜂蜜習慣　始めませんか？

　蜂蜜が「パーフェクトフード」と呼ばれているのをご存じですか？

　ミツバチが野山の花蜜を採集し、巣の中で熟成、貯蔵した蜂蜜は「甘くておいしい」だけでなく、ビタミン、ミネラルなど１５０種類以上の栄養成分がバランスよく含まれています。

　腸内環境を整えるグルコン酸やオリゴ糖、抗酸化・抗炎症作用で生活習慣病を予防するポリフェノール、殺菌・抗菌作用があるとされるグルコースオキシターゼという酵素など、体にうれしい栄養素ばかり。　

　また、蜂蜜の主成分であるブドウ糖と果糖は、どちらもこれ以上分解する必要のない単糖類。これらの糖類はミツバチが花の蜜を体内の酵素で分解したものなので消化吸収に優れ、胃や腸への負担も少なく、すぐに体のエネルギー源になります。疲れた時や夏バテの時、また運動中のエネルギー補給にもぴったりです。

　蜂蜜は砂糖の約１／３の容量でほぼ同じ甘さと言われています。しかも砂糖と同量でも20％強カロリー控えめ。ダイエットにもうれしい、おいしくてヘルシーな甘味料なのです。

蜂蜜は、蜜源となる植物ごとに味わいに特徴があります。

フルーツの花から採れた蜂蜜。爽やかでフルーティーな味わい。
（オレンジ、レモン、さくらんぼなど）

野に咲く草花から採れた蜂蜜。マイルドな風味が魅力でどんな食べ物にも合わせやすい。（ひまわり、クローバー、アザミなど）

比較的大きな木の花から採れる蜂蜜。ほんのりと樹木の穏やかな香りが漂う。（アカシア、トチ、ソヨゴなど）

ハーブらしい華やかな香りやすっきりとした香りが印象的。
（ローズマリー、ラベンダー、タイムなど）

その実を思わせる濃い色と味、香ばしい風味が特徴。
（アーモンド、栗、モカコーヒーなど）

野菜の花から採れる蜂蜜は、ふくよかな甘みがあり柔らかな口あたり。
（カボチャ、ニンジン、アルファルファなど）

複数の花から採れた蜂蜜。採れた地域や季節の特性が出たどこか懐かしさを感じる風味。（春の花々など）

樹液由来の蜂蜜。黒蜜、黒糖のような味わいで特有の深みがある。
（もみの木、樫の木など）

蜂蜜よりもさらにパワフル！貴重なミツバチたちの恵み。

ミツバチが巣を外敵や細菌などから守るために、植物の新芽や樹皮などを原料に自ら分泌した酵素と混ぜて作り出す抗菌性のある巣の補強材のこと。天然のフラボノイド成分やクマル酸、アルテピリンCなどの栄養素が含まれていて、免疫力アップなどさまざまな健康効果が期待できます。

働き蜂が花粉や蜜を食べて分泌したもの。体長が働き蜂の2～3 倍、寿命が40倍、多い時には1日2000個以上の卵を産む女王蜂の特別食でエネルギー源。三大栄養素であるタンパク質、炭水化物、脂質をはじめ各種ビタミン、アミノ酸、ミネラル、酵素などが豊富に含まれ、栄養価の高さが特徴です。

ミツバチが花の蜜を集める際に、蜜と花粉を混ぜて固めたもの。体をつくる良質なタンパク質のほか、アミノ酸やビタミン、ミネラル、酵素などの豊富な栄養素が含まれることから 、ヨーロッパなどでは女性の美容食として知られ、最近は日本でも注目されています。ヨーグルトやシリアル、サラダにかけて。

ニュージーランドに自生する「マヌカ」という希少な植物の花から採れる蜜。普通の蜂蜜と違う点は高い抗菌力（抗炎症力）。ニュージーランドでは、医療機関でも用いられるほど。 腸内環境の改善や、のどの痛みの緩和、風邪予防など毎日の健康維持や美容のために役立てられています。

酸味のあるコーヒーには酸味のある蜂蜜、深みのあるコーヒーにはコクのある蜂蜜を合わせるとバランスよく楽しめます。

香ばしい香りのコーヒーとの相性が抜群

パンの色と蜂蜜の色を合わせると相性がGood。白いパンには白っぽい蜂蜜、黒いパンには黒っぽい色の蜂蜜がおすすめです。また、優しい味わいのパンには爽やかな風味の蜂蜜、塩気のあるパンには酸味のある蜂蜜を合わせると、さらにおいしくいただけます。

みかんの優しい花の香りと控えめな甘さがぴったり

豊かなハーブの香りがこんがりトーストしたパンとベストマッチ

バケットの塩気との相性がよくジューシーな味わいが楽しめる

ヨーグルトと蜂蜜を一緒に食べることで腸内の善玉菌を増やして腸の調子を整え、さらにヨーグルト特有の酸味をまろやかにしてくれます。

レモンの蜂蜜漬けのような爽やかな酸味とやわらかな甘みを楽しめる

蜂蜜によってフレーバーティーの香りを楽しんだり、茶葉の香りを引き立てたり、楽しみ方はいろいろ。

甘酸っぱいフルーツティーのような感覚

フレーバーティーのように香りを満喫