バカリズム脚本で描くドタバタ結婚式
ⓒ2022「ウェディング・ハイ」製作委員会
映画『ウェディング・ハイ』
脚本/バカリズム 監督/大九明子
出演/篠原涼子、中村倫也、関水渚、岩田剛典、向井理、高橋克実 他
配給/松竹
◎3月12日(土)よりT・ジョイ博多、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、
ユナイテッド・シネマ福岡ももち 他にて公開
晴れやかな気持ちにしてくれる映画、『ウェディング・ハイ』が公開されます。脚本は芸人、タレントとして活躍しているバカリズムさん。俳優陣には篠原涼子さん、中村倫也さん、関水渚さん、岩田剛典さん、向井理さん、高橋克実さんの面々が揃い、否が応でも期待が高まります。
描かれるのは、とあるカップルの結婚式。ウエディングプランナーに支えられ、新郎新婦は最高の1日を迎えようとしていました。しかし、招かれた上司や、同僚、友人たちの思いが暴走し、次から次へと問題が発生して…。
プランナー・中越を演じた篠原涼子さんに話を伺いました。
「バカリズムさんの脚本を初めて読んだとき、テンポが良くてスラスラ読めました。脚本だけでもすごく面白かったのですが、共演者の皆さんの演技を拝見して、さらに面白く、厚みが出ていると感じましたね。皆さん本当に個性的で面白くて。笑うシーンでは、演技ではなく本当に心から笑っていました」
人間味あふれるプランナーを演じて
無理難題が起こる中、中越は新郎新婦の思いを何とかかなえようと奔走します。どのような思いで演じたのでしょうか?
「中越という役どころは、皆さんをアテンドする立ち位置。ですから、私自身はもっとこういう風にやりたい、と思うこともあったのですが、そこはプランナーのようにグッとこらえて自分のキャラクターを守りながら演じました。そういう気持ちになった作品は初めてでしたね」
篠原さんにとっては初めてのプランナー役。演じるのはとても楽しかった、とほほ笑みます。
「結婚式はやっぱり幸せな場所。どうにかしてこの人たちの一生に一度しかない最大のイベントを、みんなに喜んでもらえるよう踏ん張ってサポートする。そんな中越の気持ちに共感できましたので、彼女と同じ感覚で演じられると思いました」
また、人間味あふれる中越の姿も作品の魅力のひとつです。
「思いやりがあったりとか、自分も夢があったりとか、幸せなことを思っている人なのに毒も吐く。そういうところも、なるほどと感じました。きちんとしていないといけないのに、焦ると髪の毛が乱れることも。そんな姿でも、冷静さを気取るところが面白くて(笑)。監督の大九明子さんのアドバイスで、リアルにやり過ぎるのではなく大げさでいいと。だからありえないくらい汗もかいちゃって。そういう細かいところを作っていくのも楽しかったですね。この作品はバカリズムさんの才能が組み込まれて、監督が持っている力強い思いがたくさん注ぎ込まれています。そしてキャストの皆さんの素晴らしい演技で、声に出して笑ってしまうくらいに面白いシーンがたくさんあります。ぜひ期待していただきたいなと思います」
脚本家、監督、俳優陣が全力で観る人の心を“ハイ”にしてくれる映画。どうぞお楽しみに。
山﨑智子=文
text:Tomoko Yamasaki